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再生・リノベーション事例 No.4

印刷用ページを表示する更新日:2019年2月15日更新 <外部リンク>

成瀬さんの家

 

移住者 成瀬 義彦さん

東京都→岡山市→笠岡市 2009年移住

1978年建築物件 2014年購入 2018年リフォーム

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―笠岡へ移住された経緯を教えてください

 

 若い頃は東京でシステムエンジニアとして働いていましたが、当時お付き合いをしていた彼女が住んでいた岡山市へ移住しました。結婚当時は岡山市の戸建物件に賃貸で入居していましたが、妻と共通の趣味であったパラグライダーのフライトエリアが笠岡市にあったため、多いときには週に4日程度、岡山市と笠岡市を往復することもありました。岡山市内に勤めていた妻の退職をきっかけに、どうせならフライトエリアの近くに住みたいとの思いから、笠岡市へ移住しました。

 現在は笠岡市で漁師をして、定置網漁でスズキやタイ等を獲っています。漁師を目指した理由は、自然が好きであったこと、笠岡市の魚のおいしさに魅了されたこと、また、年齢を重ねても続けられる仕事がしたいと考えていたことです。

 笠岡市の移住当初は、憧れていた島暮らしをすべく高島に移住しましたが、現在は二人の娘が産まれたため通学の利便性を考え、笠岡本土に住居を移しています。

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―今のお宅を購入されたとき、決め手となったこと、注意したことを教えてください

 

 購入物件を探すにあたり、リフォームの際に間取りを変更する可能性を考え、鉄骨造や2×4工法の建物は除外し、在来工法で建てられた物件を希望していました。また、娘が二人いるため、子供部屋を確保できるだけの部屋数があること、将来的に4台分の駐車スペースを確保し得る敷地であることを条件に物件を探し始めました。幸いなことに、最初の内見で掘り出し物の物件に出会うことができました。

 購入にあたり、建物の状態と周辺施設については詳細に検討を重ねました。

 建物の状態については、建物全ての襖、障子、サッシが開閉できること、柱と壁に隙間が空いていないか、室内の壁及び外壁にクラックが入っていないか等、建物にゆがみやひずみが無いことを知り合いの大工さんに同行して頂いたうえで入念にチェックしました。

 周辺施設については、子育て期間や子供たちの通学、老後に至るまでについて、生活の安全性や利便性が十分に確保できるかを検討しました。現在の住居は、JR笠岡駅、病院、銀行ATM、スーパー、コンビニが全て徒歩圏内にあり、国道2号線至近に位置するため車での移動も便利であることから、購入を決断しました。

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―リフォームするときに工夫したこと、こだわったことを教えてください

 

 フルリフォームを前提として、築古物件を格安で購入したため、建物の内外装工事のほか、築山を解体して駐車場と家庭菜園に作り替える外構工事も行いました。

 とはいえ、予算には限界があるため、工事個所ごとに優先順位をつけ、ウォークインクローゼットや小屋裏収納は床壁天井を全てコンパネ貼りにしてコストを抑えるなど、メリハリをつけた予算配分を心がけました。また、工務店さんが施主参加型のリフォーム工事を推奨してくださっていたため、壁材の加工や塀の塗装を自分で行い、コストダウンにも努めました。

 内装のこだわりとして照明にダクトレールを多用しましたが、これは特に満足できた点です。キッチンとダイニングのダクトレールには、ペンダントタイプのマリンランプとスポットライトを採用したことで、カフェ風の雰囲気を醸し出すことができました。また、縁側は壁の塗替えとダクトレールの取り付けのみの軽微なリフォーム工事でしたが、自分で既存のカーテンレールを撤去してニトリのロールスクリーンの取り付けを行い、照明をエジソンランプ風LED電球のペンダントソケットを取り付けただけで和風レトロモダンな空間になりました。

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―これから中古物件を購入してリフォームする人へ一言

 

 あくまで私見ですが、笠岡は土地の価額が坪10万円程度、若しくはそれ以下の地域が広いためか、敷地の広さに余裕がある物件や、建物にお金をかけた物件に出会うケースがとても多いように感じます。

 中古物件探しは賃貸物件選びと同様に、実際の間取りを見ながら自分たちの生活様態に合うかどうかの検討がしやすいほか、経年によってねじれやひずみが生じた柱や梁などの現況を確認できるため、構造躯体の安定性や堅牢性を確認できるのは、大きなメリットだと思います。私たちの場合は、知り合いの大工さんが好意で見てくださいましたが、多少の費用を掛けてでも専門家に依頼をすれば、より安心できると思います。

 逆に、中古物件のリフォームは、解体を経て欠陥が露見したり、新たな設計プランが思いついたりすることもあるため、余裕をもった予算の確保は必要だと思います。私たちの場合、基礎への軽微な浸水があったため止水処理が必要になったほか、天井裏に広いスペースがあったため、着工後にロフト造作を追加発注しました。

 リフォーム工事は注文住宅と同様に、工務店さんとの打ち合わせによって工事の内容が全て決まります。こだわりが反映された家に住める喜びはもちろんですが、約半年にわたってたびたび現場に足を運び、工務店さんと打ち合わせしたことは一生の思い出であり、リフォームならではの経験であったと思います。

 笠岡への移住をお考えの皆様が、暮らしにフィットする好適な物件と出会えることをお祈りしております。

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