本文
備讃諸島の島々には平地が少なく,山肌から海岸まで,至るところに巨石がむき出しとなっています。このような特性を活かして,江戸時代以降,良質の花崗岩などが切り出され,建造物に使われるようになっていきました。
その400年の歴史が凝縮されているのが,丁場(ちょうば)と呼ばれる石切場です。石に鉄製の矢(や)を打ち込み,割りとることを「切る」といいます。大きな石を切るためには,石の目を読む高度な技術と,そのための道具が必要です。備讃諸島を巡ると,400年にわたる採石の技術の変遷を,肌で感じることができます。
福岡藩黒田家が開いた小豆島岩谷地区の丁場
には1600個を超える石が残されており,400年前の
採石技術を目の当たりにできます。
小豆島町岩谷
「天狗岩」バス停すぐ。
トイレ有。
土庄町小海甲909-1
道の駅「大坂城残石記念公園」内
入館無料
営業時間:9時~17時
明治25年(1892年)の手作業の時代に始まり,
機械化された現在も石切りを続ける北木島の丁
場は,高さ100mの断崖となっています。切り出さ
れた北木石は東京駅丸ノ内本屋などの重要文化
財に使われています。
笠岡市北木島町金風呂
北木島金風呂港から徒歩10分
見学は申込が必要