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「食品ロス」削減について
「食品ロス」の現状
「食品ロス」とは,まだ食べられるのに捨てられる食べ物をいいます。
日本では年間約472万トン(令和4年度推計値)の食品ロスが発生しています。
食品ロスを国民一人当たりに換算すると,毎日”お茶腕1杯分(約103g)の食べ物”が捨てられていることになるのです。「もったいない」と思いませんか?
大切な資源の有効活用と環境負荷への配慮から,食品ロスを減らすことが必要です。
詳しくは,消費者庁のホームページ<外部リンク>をご覧ください。
笠岡市の状況
笠岡市では,家庭から出るごみの中身を調べるため,ごみ組成調査を実施しました。
ごみ組成調査結果(燃えるごみ)
令和2年9月実施ごみ組成調査結果から
調査の結果,可燃ごみの中で一番多かった物は全体の54.6%を占める「生ごみ」でした。次いで23%が汚れた紙や紙おむつ,その他布や木・皮類など(適正排出)。また,プラ製容器包装類や紙類・布類など,しっかり分別すれば資源としてリサイクルできる物(資源物)が全体の1/5を占めています。
生ごみの内訳
調理くずは,調理の過程で発生する野菜・果物の剝いた皮や芯など
また,調理の失敗による廃棄など
手つかず食品とは,本来なら食べるつもりであったが,
買いすぎによって傷んだり,賞味期限・消費期限切れにより
廃棄された食品
令和2年9月実施ごみ組成調査結果から
生ごみの内訳では,9割以上(91.6%)が調理くずや食べ残しなどの残飯8.4%が手つかず食品でした。
このことから,笠岡市において多くの食品ロスが発生していることがわかります。
食品ロスが引き起こす問題は身近な生活にも
食品ロスが引き起こす問題は, 身近な生活から地球規模に至るものまで数多くあります。
○ごみが増える
食べられるはずだった食品を廃棄することで,本来増やす必要のないごみが増加してしまいます。
廃棄物が増えれば処理コストも増加しますし,焼却処理による地球温暖化の加速にもつながります。
○食費が無駄になる
国内で発生する1年間の食品ロスを金額に換算すると,1世帯あたり約3~6万円にもなるとの調査結果が出ています
(試算により幅があります)。役立てることなく廃棄してしまえば,せっかく購入した食品がそのまま無駄遣いの
原因になるのです。
○資源が無駄になる
食品の生産過程でも,水や電気,ガスなどさまざまなエネルギーや各種資源を用いているため,
食品を廃棄することはこれらの資源も無駄に消費されていることになります。
10月は食品ロス削減月間です 「毎週金曜日は冷蔵庫チェックの日」
令和元年5月31日に公布された「食品ロスの削減の推進に関する法律」(略称 食品ロス削減推進法)が,10月1日から施行されることになりました。法律が施行される10月は「食品ロス削減月間」,10月30日は「食品ロス削減の日」です。
日本の年間食品ロス発生量約472万トンのうちの約半分は家庭から発生しており,食べ残し,手つかずの食品(直接廃棄),皮の剥きすぎなど(過剰除去)が主な要因です。
本市では,「食品ロス削減月間」の取組として,10月の毎週金曜日を冷蔵庫チェックの日に設定し,週末の買い物前に冷蔵庫の中をチェックすることで消費期限・賞味期限などを把握し,買い過ぎによる食品廃棄を防ぐ啓発を実施します。
食品ロスを減らすための小さな行動も,一人ひとりが取り組むことで,大きな削減につながります。
→冷蔵庫チェックシート【PDF版】 [PDFファイル/373KB]
→冷蔵庫チェックシート【Word版】 [Wordファイル/662KB]
食品ロスを減らすために,できることは?
日常生活でできる食品ロスを減らせるポイントは実はたくさんあります。買い物や料理,食事の際には食品ロス削減を意識して,まずはできることからはじめていきましょう。
(1)必要に応じて買い物しよう
必要なものを,必要な時に,必要な量だけ購入するよう,買い物に行くときは冷蔵庫の中をチェックしてから
出かけましょう。
(2)週に1回は「冷蔵庫一掃デー」を設定しましょう
週に1回は冷蔵庫の中を確認して消費期限が近い食材を使い切るよう心がけましょう。
(3)食材などを上手に調理しよう
いつも捨てていた部分を工夫して,食材をきちんと最後まで使い切るように心がけましょう。
また,食べきれなかった場合には,他の料理に作り替えてみたり,献立や調理方法を工夫してみましょう。
→のこさず食べよう料理レシピ集 [PDFファイル/1.59MB]
(4)食べ残しをなくしましょう
自分が食べきれる量「適量」を見つけて,家庭でも外食でも料理は残さず食べきるようにしましょう。
また,家族の予定を把握し,必要な分だけ料理を作りましょう。
(5)賞味期限・消費期限を正しく理解して無用な廃棄をなくそう
賞味期限とは「おいしく食べることができる期限」です。
過ぎてしまったからといってすぐ廃棄せずに自分で食べられるかどうか判断しましょう。
消費期限は「安全に食べられる期限」です。過ぎてしまったら食べることは避けましょう。
(6)使い切り、食べきりを意識して食材の保存方法を工夫しよう
食材によって冷蔵庫内の「指定席」を決めておきましょう。
野菜は保湿や育った向きで冷蔵庫に入れると長持ちします。
また,野菜にひと手間かけて使いやすく加工して保存しておくと食材のムダが減ります。
食品ロス削減レシピ【消費者庁】にリンク<外部リンク>
★食品企業の製造工程で発生する規格外品や,家庭で消費できない食品などを引き取り,
福祉施設等へ無料で提供する「フードバンク」と呼ばれる団体・活動があります。
まだ安全に食べることができる食品を有効に活用することで,食品ロス削減を図るとともに,
食品を必要としてしている人たちへの支援にもなります。
→市内の活動団体「認定NPO法人ハーモニーネット未来」
問い合わせ 【月曜日~金曜日(祝祭日除く) 9:00~17:00】
〒714-0081 岡山県笠岡市笠岡5909
電話番号(0865)63-4955・61-4002 ファックス番号(0865)63-4950
メールアドレスkodomo1@kcv.ne.jp
外部リンク https://hamomira.or.jp/<外部リンク>
「おいしい食べきり」全国共同キャンペーン
12月から1月は,外食時の「おいしい食べきり」全国共同キャンペーンを展開しています。
会食時などでは,開始30分と終了前10分は,自席の料理をしっかり食べる「食べきりタイム」を実施するなど,食品ロスの削減にご協力をお願いします。
笠岡市は「全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会」に参加しています
全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会とは,「おいしい食べ物を適量で残さず食べきる運動」の趣旨に賛同する自治体により,広く全国で食べきり運動等を推進し,以て3Rを推進すると共に,食品ロスを削減することを目的として設立された自治体間のネットワークです。
全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会<外部リンク>(外部サイトへ移動します)
関連情報
リンク先:岡山県関連ページへ<外部リンク>
リンク先:環境省関連ページへ<外部リンク>
リンク先:消費者庁関連ページへ<外部リンク>
リンク先:農林水産省関連ページへ<外部リンク>