早春のクラゲ「カミクラゲ」
早春のクラゲ「カミクラゲ」
カブトガニ博物館には「産卵池」と呼ばれる潮の満ち引きがある海水の池があります。
↓産卵池↓
この産卵池の左側に細い水路があるのがわかりますか?
この水路が海とつながっているので、潮の満ち引きができます。
先日、その水路を見てみると何やらクラゲらしき透明の物体が漂っていました。
網ですくって見てみると...
↓カミクラゲでした!↓
宇宙にいるように見えるのは気のせいでしょうか...。
ところで「カミ」といっても、残念ながらGod(ゴッド)ではなくHair(ヘアー)の意味です。
このカミクラゲ、あまり見たことがないかもしれませんが、青森から九州まで幅広く生息しているそうです。
しかし、冬から春にかけてしか見られないので、夏の海水浴などでは出会わないのです。
ちなみにこのカミクラゲは日本固有種(日本にしか生息しない種類)として知られています。
笠岡市では3月頃海岸を歩いてみると...
↓カミクラゲが打ち上げられています↓
せっかくなのでもう少し近くで観察してみると、
触手の付け根に赤色の点がいくつも見えます。
これは眼点(がんてん)といって、明るさを感じることができる器官です。
カブトガニの腹眼(ふくがん)のようなものですね。(複眼ではなく腹眼です)
え!?
腹眼を知らない!?
カブトガニの目に相当する器官は5つあると言われており、腹眼はその内の一つです。