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冬のカブトガニ

印刷用ページを表示する更新日:2018年1月25日更新 <外部リンク>

冬のカブトガニ

カブトガニは「変温動物」といって、人のように自分で体温調節ができません

そのため、冬の間は海底の砂にもぐって、じっとしています。

(水温が18℃を下回ると動かなくなります)

ところが、漁師さんは夏でも冬でも漁にでかけますので、冬にカブトガニが揚がることがあるんです。

↓イメージ↓
底引き網イメージ

しかし、瀬戸内海に面するここ笠岡でも、今の季節(1月末)はよく冷えます。

○○も凍る海

カブトガニ博物館の敷地内に「恐竜公園」があり、その一部はエラスモサウルスがいる海水の池になっています。

直接海とつながっているので、自然とボラやクロダイなどの魚が入って、泳ぎ回っています。

ある日、池が凍っており、ふと見るとそこには何か黒いものが...

何これ?

何これ?
疑問カブニ

もう少し寄ってみると...

ん?

ボラ!
 

ボラも凍るほど冷え切った海。

こんな日に揚がったカブトガニはどうなってしまうかと言うと...。

これが冬のカブトガニ

極寒の海から引き上げられると、寒さでうまく動けずこんな感じ。

↓とってもスロー↓
冬のカブトガニ

ちなみに、夏場はスピーディーにワシャワシャと動きます。

↓本来の動き↓
本来の動き

そもそも、18℃以下では動けないはずなのに無理やり起こされたわけなので、すごくかわいそうです。

そんなかわいそうなカブトガニは、そのまま海に帰したら寒さで動けずに死んでしまいますので、博物館の水槽で保護しています。

そして、春から夏にかけて、水温が上がってくる時期を見計らって放流します。

早く暖かくなって、大海原に帰してやりたいですが、今は水槽にいてもらうしかありません。

カブニくん