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カブトガニとミナミカブトガニ 

印刷用ページを表示する更新日:2015年8月6日更新 <外部リンク>

カブトガニとミナミカブトガニ そして新事実も発覚!?

カブトガニは生物分類学上、2属4種に分類されます。

え?

よく分からない?

簡単にいうと、大きく2つのグループに分けられて(2属)、その2つのグループを細かく分けると全部で4種類のカブトガニがいますよ(4種)ということです。

分類すると、

・Limulus属のアメリカカブトガニ

・Tachypleus属のカブトガニ、ミナミカブトガニ、マルオカブトガニ

カブトガニの分類
このようにして見てみると、カブトガニとミナミカブトガニ、マルオカブトガニは同じ属(グループ)なので、すごく近縁な種であることがわかります。

マルオカブトガニは、どこかのマルオ君が見つけたわけではなく尾の断面が丸いので名づけられました。
(その他の3種は尾の断面は三角形です。)

ミナミカブトガニも、どこかのミナミちゃんが見つけて名づけたわけではありません。

では、カブトガニとミナミカブトガニはどこが違うのでしょうか?

幼生を使って見てみましょう!

↓カブトガニとミナミカブトガニ↓
カブトガニとミナミカブトガニ

同じに見えますよね...

しかし!

左がカブトガニ、右がミナミカブトガニです。

見分け方は、『カブトガニの学名の話』で紹介したように、4種のカブトガニの仲間の内、カブトガニだけ尾剣(しっぽ)の付け根に3つのトゲがあります。
(リンク先はかなりマニアックな内容になっています)

↓3つのトゲ↓
答え

上の写真でもよ~く見ると3つのトゲが見えますね。

そして、カブトガニと比べるとミナミカブトガニの方が少し尾剣が長く、体が平べったい印象を受けます。

あと、カブトガニの方がミナミカブトガニより少し赤黒い体色が濃く見えませんか?

見えますよね?

・・・少なくとも筆者にはそう見えるので、

分かりやすくするために太陽にかざしてみると...

↓太陽にかざしたカブトガニ↓
太陽にかざしたカブトガニ

↓太陽にかざしたミナミカブトガニ↓
太陽にかざしたミナミカブトガニ

どうでしょうか!この「スケ感」(スケて見える感じ)!

体ごしに脚がスケて見えていますね。

聞くところによると、女性たちの間では「スケ感」を取り入れたファッションが流行っているんだとか。

しかし、このミナミカブトガニ先輩は約2億年も前からスケ感を取り入れているんですよ。

やっとファッション業界がミナミカブトガニに追いついたようですね。

さて!

スケ感の話はさて置き、本人もビックリするほど色に違いがありました。

そして、カブトガニは太陽にかざすと赤いという新事実が発覚しました!!
(なんせ、「カブトガニを太陽にかざす」というきっかけが今までなかったものですから)

このカブトガニが人工飼育だから赤いのかは分かりませんが、フィールド調査でカブトガニを見つけたら自然界のカブトガニも太陽にかざしてみたいと思います。

カブニくん