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「やさしい日本語」研修を開催しました
「やさしい日本語」研修を開催しました
現在笠岡市には多くの外国籍の方が暮らしており、そうした住民に対する地域の生活情報や災害時の情報提供の需要が高まっています。
就労のために来日する外国人は簡単な日本語であれば理解できる程度まで勉強している方が多いことや、多国籍で母語も異なることから、近年では多言語対応にこだわらず、わかりやすい言葉と単純な文から作られた「やさしい日本語」を活用することが奨励されています。
そこで、笠岡市職員を対象に、多文化共生意識の啓発と現場で応用できるスキルの習得のため、「やさしい日本語」研修を開催しました。
研修概要
開催日時
令和6年2月7日(水) 10時~12時
場所
笠岡市役所本庁舎 3階第1会議室
講師
日本語講師 小川 京子 氏
開催結果
研修では、市の広報誌に掲載されている情報を「やさしい日本語」に書き換え、ゲストとして参加した在住外国人の方に伝えるワークを行いました。
参加者はひらがなやイラスト、QRコードなど様々な手段を用いて書きかえましたが、「一文が長い」「場所は名称だけでなく、住所や電話も書いてあると分かりやすい」など外国人の方の率直な意見が聞かれました。
「やさしい日本語」のポイント
・短い文。一文に言いたいことはひとつだけ。
「いっしょに すんでいる ひとの なまえを かいてください。」
→「だれと いっしょに すんでいますか。なまえを かいてください。」
・和語を使う。漢語はできるだけ使わない。
「こちらに ご記入 ください。」
→「この 紙に 書いてください。」
・カタカナ(外来語)はできるだけ使わない。
・イラストやジェスチャーも使って伝える。
※その他にもたくさんの言い換え・書き換えのポイントを学びました。
感想
・外国の方にとって、何が難しいのか、簡単なのかをまずは理解するべきと思った。
・自分が思っていた「やさしい日本語」と外国人の方にとっての「やさしい日本語」は違ったことに気付くことができた。
・外国の方だけでなく、子どもやお年寄りにもわかりやすく伝えるにはどうしたらよいか、今後も考えながら業務に取り組みたい。
・外国の方がどういうところで困るか、ということに少しでも気づけてよかった。
・自分が簡単だと思って使ってみた言葉でも、外国人の方にはわからなかったりと、とても勉強になった。
また、ゲストとして参加した在住外国人の方は、
「広報誌に載っていた記事はふりがなが無く、難しい漢字も使われていたため何が書いてあるのか分からなかったが、
参加者がやさしい日本語に書き換えて説明してくれて、内容を理解することができた。」
と感想を述べていました。