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良質な堆肥製造の取組について
良質な堆肥製造の取組について
平成20年に策定した「笠岡市笠岡湾干拓地域バイオマスタウン構想」で新たな堆肥製造施設(ストックヤード機能と完熟化施設を兼ねた施設)を設置し,良質な堆肥生産を目指すこととしており,良質な堆肥製造に関する取組を行っています。
堆肥の発酵温度を高め完熟を早めるために,『牛糞にどのような添加物を加えるのが有効か』を調査する堆肥実験を平成23年度から26年度にかけて行いました。
実験結果
堆肥の製造過程においていろいろな添加物を加え,1週間ごとに堆肥温度とニオイセンサによるにおいの測定などを行いました。各年度の実験結果は次のとおりです。
平成23年度
えひめAI-2を加えた堆肥と添加物を加えなかった堆肥の2種類で測定。
えひめAI-2を加えた堆肥で温度上昇が確認できました。
平成24年度
平成23年度の2種類に,コーヒー豆絞りかす,グリセリン,土着菌の3つを加えて測定。
コーヒー豆絞りかすとグリセリンを加えた堆肥で長期間の温度上昇が確認できました。
平成25年度
平成23年度と24年度の実験では一次発酵後の牛糞堆肥をもとに実験を始めましたが,平成25年度は生糞の状態から実験を開始しました。「コーヒー豆絞りかす」,「えひめAI-2」,「グリセリン」,「グリセリンにグリセリンの洗浄水を加えたもの」,「添加物なし」の5種類について,コンポストを用いて堆肥化の過程を測定。
堆肥自体の量が少なかったため十分な温度上昇が確認できませんでした。
平成26年度
平成25年度と同様に生糞状態から実験を開始。「コーヒー豆絞りかす」,「えひめAI-2」,「(消臭効果のある)酵素」,「グリセリンにグリセリンの洗浄水を加えたもの」,「添加物なし」の5種類の堆肥化の過程を測定。
コーヒー豆絞りかすとグリセリンで長期間の温度上昇が確認できました。
●平成23~26年度の実験結果のまとめ●
平成27年度
平成26年度に作製した添加物入り堆肥を用いて,野菜(ミニトマト,とうもろこし,小ネギ,大根)の栽培実験を行いました。
平成27年度野菜栽培実験の結果 [PDFファイル/272KB]