野に桜。山には山桜。海には・・・?
野に桜。山には山桜。海には・・・?
カブトガニ博物館の桜(ソメイヨシノ)もそろそろ満開をむかえそうです。
タイトルのとおり野には桜が、山には山桜が咲きほこり、日本の春を彩っています。
(おしゃれな言い回しができて満足しています。自己満足というやつです。)
さて、では海はどうなのでしょう?
実はあるんですよ。桜が!
といっても植物や海藻で桜のようなものが生えるわけでは、ありません。
↓海の桜はこれです!↓
そう。サクラガイです。
まるで桜の花びらのようできれいな貝です。
実は浜辺でサクラガイが取れる時期は主に冬の間なのですが、今年は4月に入っても今のところ拾えるようです。
もちろん笠岡の海で拾えますよ。
もし機会があれば、探してみてください。
(ポイントを見つけないと、あまり見つからないかも・・・)
きれいな貝なのですが、(筆者のように)非常に繊細で壊れやすい貝です。
小さなお子様の手に渡れば、一撃粉砕の可能性もおおいにありえます!
貝殻拾いをする時は、ふた付きのタッパなどがあれば便利です。
さて、もし拾ったらそのままにするより、きれいな状態で残しておきたいものですよね?
その方法を少しご紹介します。
1.水につける
数時間~約1日ほど水(水道水でOK)につけておきましょう。
これで、貝殻についている砂と塩を落とすと同時に、靭帯をフニャフニャにします。
(靭帯とはいわゆる「蝶番(ちょうつがい)」で、貝と貝を繋いでいる部分)
水につけておく時間が長いほど靭帯はフニャフニャになります。
塩分が残っていると後でボロボロになっていたり、とてもショッキングなことになりますので重要な作業です。
2.汚れを落としながら開いていく
この「開く」工程は個人の好みによります。
閉じた状態の方がいいという方は、汚れを落として水気を切って、閉じた状態で乾燥させましょう。
水につける時間を短くすると完全には開かないことが多く、様々な角度に開かせることができます。
上の写真のように完全に開かせる場合は、平らなバットなどを用意して開いていきますが、中にはきれいに開かない貝がでてきます。
↓そんなときはピンセットなどで靭帯を押す!↓
これだけで意外としっかり開きます。
そして、できるだけ汚れを取って乾燥させましょう。
3.自然に乾かせる
どんな作業も焦ると、ろくなことがありません。
早く乾かしたい気持ちはわかりますが、天日干しにしたりドライヤーを使ったりはせず、約1日ほど気長に待ちましょう。
以上のように汚れを落として形を整えて保存しておくと、アクセサリー作りや小物作りの時すぐに使えて便利だと思います。
今回はサクラガイだけピックアップしましたが、他にも様々な貝殻が拾えます。
最後になりましたが、海を汚すことはこのような生物の棲みかを奪うことと同じです。
きれいな海があるから、きれいな貝殻も拾えるのです。
モラルを持って楽しく貝殻を拾いましょう!