九死に一生を得たカブトガニ(2月8日)
九死に一生を得た巨大カブトガニ
平成27年の2月に入ってから捕獲されたカブトガニに、ものすごい傷を負いながらもなんとか脱皮によって回復したと思われる個体がいます。
まずは写真をご覧ください!
↓前体(頭)に大きな傷があります↓
写真はメスの成体なので、これ以上脱皮することができません。
ですから、これ以上傷が癒えることはありません。
さて、タイトルで「巨大」と書いていますが、いったい何Kgほどあるでしょう?
普通は大きいメスの個体だと3Kgほどですが、3.5Kgありました!
え?そんなに巨大じゃない?
そんなことはありません!
大きさは約67cmで最近では珍しいビッグサイズです。
ところで、九死に一生を得た傷をよく見てみると変わった再生のしかたをしていました。
↓ところどころに突起のようなものが生えています↓
カブトガニ一筋36年の当博物館の副館長(平成26年度現在)も「初めて見た」という変わった再生のしかただそうです。
形はいびつなものの、今では元気に水槽の中を駆けています。
といっても捕獲されたのは2月でしたので、その時の海は極寒です。
このカブトガニが博物館に来た時は、あまりの寒さにマリオネットのような動きでした。