カブトガニに近いなかま
カブトガニに近いなかま
(1)「カブトガニ」という名前
かぶとをかぶり、カニのようなはさみつめをもっているので、『カブトガニ』という名前がつけられたのでしょうが、後になって、クモに近いなかまだとわかりました。だから、『カブトグモ』という名前の方がよかったのかも知れません。(表1)
(2)カブトガニとクモの足
カブトガニのからだをひっくり返して、胸のあたりをよく見ると、さかんに動かす足が6対で、クモの場合とよくにていることに気がつきます。(18・19図)
▲18図カブトガニの足(上オス・下メス) ▲19図クモの足(関口晃一氏撮影)
(3)カブトガニとクモの呼吸器
カブトガニの尾剣に近い腹面をよく見ると、部厚いえらぶたの下に、何枚ものうすいセロハン状のふくろがあります。これは、本のページのようなえらがたくさん重なっている『えら書』があります。一方、クモの腹部にも、やはり本のページのような『書肺』という呼吸器があります。どちらもよくにたしくみをしています。(20・21図)
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▲20図カブトガニのえら書
▲21図クモの書肺(関口晃一氏撮影)