カブトガニの種類
印刷用ページを表示する更新日:2011年3月1日更新
カブトガニの種類
種類による形態の違い
大きさ
カブトガニ 4種類の内、最も大きなものはカブトガニで、平均的な体長がメスで約60cm、オスで約50cmあります。最も小さいものはマルオカブトガニで、メスが約29cm、オスが約28cmです。このようにカブトガニがメス・オスとも一番大きく、マルオカブトガニは一番小さな種類となっています。そしてアメリカカブトガニやミナミカブトガニは、これらの中間に属しています。
オスの前体の前部の形状
オスの場合、カブトガニを正面から見ると、前体の前縁(ぜんえん)が、中央で背方へ大きくへこんでいますが、アメリカカブトガニでは比較的へこみが浅くなっています。また、ミナミカブトガニは、さらにアメリカカブトガニよりも浅く、マルオカブトガニでは、ほとんどへこみがなくなっています。
単 眼
4種とも前体の中央を前後に走る隆起の先端の所に1対の単眼(たんがん)を持っています。
第1、第2歩脚
カブトガニとミナミカブトガニ、マルオカブトガニは、第1、第2歩脚(ほきゃく)の先端部がボクシングのグローブのようにふくらみ、その先に鉤爪(かぎつめ)のついた把持器(はじき)となっています。ただし、マルオカブトガニの把持器はあまりふくらまず、先端がはさみ状になっています。アメリカカブトガニは、第1歩脚の先端だけが把持器になっています。
尾 剣
尾剣は、カブトガニ、ミナミカブトガニ、アメリカカブトガニの3種では、その断面が三角形をしていますが、マルオカブトガニは、円形に近いものとなっています。