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カブトガニの進化

印刷用ページを表示する更新日:2011年3月1日更新 <外部リンク>

カブトガニの進化

カブトガニの祖先を化石によってたどってみると、古生代(カンブリア紀)に栄えた三葉虫(さんようちゅう)までさかのぼることができます。しかし、その少し手前には、三葉虫から進化したアグラスピスという祖先がいて、アグラスピスから、一方にはカブトガニの祖先が生まれ、他方にはクモ・サソリの祖先であるウミサソリが生まれたと考えられています。このようにウミサソリとカブトガニは同じ祖先から進化した動物ですが、後にウミサソリは陸上のクモ・サソリヘと進化し、約35,000種にも分化しましたが、一方のカブトガニは、わずかに4種類が現存するにとどまっています。

カブトガニ進化図

エルラシア

カンブリア紀に栄えた三葉虫です。体は多くの体節からなり、尾部は非常に小さいものとなっています。
体長3,5cm、カンブリア紀、アメリカ産

 エルラシア化石

ベクビチア

 カブトガニの祖先と考えられるアグラスピスの仲間で、背中についている黒い点は、ベクビチアに寄生している腕足類です。体長5,5cm、カンブリア紀、アメリカ産(複製)

ベクビチア化石

ユープループス

形態は現在のカブトガニに似ていますが、腹部には、まだいくつかの体節が見られます。大きさ3,0cm、石炭紀、アメリカ産(複製)

 ユープループス 化石

ウェインベルギナ

原始カブトガニ類の一種ともいうべきもの(共剣尾<きょうけんび>類)で、腹部には可動する体節をもち、尾剣はカブトガニ類よりも短いのが特徴です。体長9,5cm、デボン紀、ドイツ産(複製)

 ウェインベルギナ化石

メソリムルス

現在のカブトガニと比較しても、その形態はほとんど変わっていません。体長 4,7cm、ジュラ紀、ドイツ産(複製)

メソリムルス化石