2021年 初カブトガニ調査
2021年 初カブトガニ調査
2021年4月21日。
春の陽気というより,夏の日差しに近い暑さでした。
カブトガニは水温が18℃をこえると活動するといわれています。
まだ水温は冷たいと思いましたが,この日は日差しの温かさで「もしかしてカブトガニが動いているのでは!?」と思い,今年初のカブトガニの幼生調査をおこないました!
上の写真はスナガニの食痕(エサを食べたあと)です。
カニが動いているということは,同じ変温動物のカブトガニが動いていてもおかしくありません。
期待してカブトガニを探します。
↓スナガニ↓
しばらく干潟を観察すると,
いました!
今年初カブトガニ!!
完全に砂泥の中にもぐっていたので,撮影用に地表に出てきてもらいました。
今回はカブトガニの這い跡があり,
「おそらくこの辺りにいるだろう」
という予想がついたので,砂泥に手をつっこみ,カブトガニのトゲが指に
「ブスッ!」
と,刺さったので見つけられました。
ちなみにこのカブトガニは「第9齢幼生」という,卵から生まれて8回脱皮したものです。
前体幅()が約6cmほどの大きさです。
上の写真は第5齢幼生。
9齢幼生と比べると小さくて黒っぽいです。
この日は合計で8個体のカブトガニ幼生を確認できました!
これから海が温かくなるにつれ,カブトガニも活発に活動するようになります。
この貴重な生き物をこれからも見られる環境を守っていきたいものです。
以上,今年初のカブトガニの幼生調査のお話でした。