学芸員の覚書(耳状突起)
学芸員の覚書(耳状突起)
先に言っておきます。
カブトガニに耳はありません!
誰得な情報をお届けする「学芸員の覚書」シリーズから,日常生活ではまず使わないワード「耳状突起」をご紹介します。
さて,カブトガニに耳がないことが分かったところで,耳状突起とはどこなのか?
普通に考えると「耳みたいに見える突起」でしょうね。
どこでしょう?
下の写真を見て考えてみてください。
残念!
たぶん,思った部分と違います。
正解はこちらの部分。
うそやん...。
初めて知った時,私はそう思いました。
どのように見れば耳みたいに見えるのか,疑問でした。
しかし,この度アメリカカブトガニを観察してみると,「少し耳っぽい」と思ったのでご紹介。
まだ小さな幼生ということもありますが,カブトガニと違って耳状突起が大きい!
張り出した感じが,なんとなく耳っぽいと言えば耳っぽい!
アメリカカブトガニのおかげで,ちょっとスッキリした耳状突起のネーミングセンス。
ちなみに,成体(おとな)のカブトガニの耳状突起は非常に鋭利なので,勢いよく当たると切れます。
(体験済)
みなさんも,カブトガニに触れる機会があれば,耳状突起で手などを切らないように注意してくださいね。