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学芸員の覚書(耳状突起)

印刷用ページを表示する更新日:2020年8月15日更新 <外部リンク>

学芸員の覚書(耳状突起)

耳状突起

先に言っておきます。

カブトガニに耳はありません!

誰得な情報をお届けする「学芸員の覚書」シリーズから,日常生活ではまず使わないワード「耳状突起」をご紹介します。

さて,カブトガニに耳がないことが分かったところで,耳状突起とはどこなのか?

普通に考えると「耳みたいに見える突起」でしょうね。

どこでしょう?

下の写真を見て考えてみてください。

カブトガニ

カブトガニ

カブトガニ

残念!

たぶん,思った部分と違います。

正解はこちらの部分。

耳状突起

耳状突起

うそやん...。

初めて知った時,私はそう思いました。

どのように見れば耳みたいに見えるのか,疑問でした。

しかし,この度アメリカカブトガニを観察してみると,「少し耳っぽい」と思ったのでご紹介。

アメリカカブトガニ

まだ小さな幼生ということもありますが,カブトガニと違って耳状突起が大きい!

張り出した感じが,なんとなく耳っぽいと言えば耳っぽい!

アメリカカブトガニのおかげで,ちょっとスッキリした耳状突起のネーミングセンス。

ちなみに,成体(おとな)のカブトガニの耳状突起は非常に鋭利なので,勢いよく当たると切れます。
(体験済)

みなさんも,カブトガニに触れる機会があれば,耳状突起で手などを切らないように注意してくださいね。

カブニくん