さわらないで!ヒラズゲンセイ
さわらないで!ヒラズゲンセイ
2020年6月5日の朝,恐竜公園でこんな虫を見つけました。
赤いクワガタムシのような見た目の「ヒラズゲンセイ」という虫です。
真っ赤な体に黒い脚と顎が印象的で,子どもや虫好きの方なら思わず捕まえたくなりますが,見つけても素手ではさわらないようにしましょう!
Q.なぜでしょう?
A.毒があるからです。
毒といっても,かまれて毒が回るということはなく,毒を吹きかけられるということもありません。
体液に毒の成分が含まれているので,体表に分泌した毒にふれると水ぶくれができることがあります。
小さなお子様をお連れの場合などは,ご注意ください。
(もし体液が付いた場合は,水道水で洗い流してください)
↓腹面も真っ赤↓
ちなみに,この写真はメス。
クワガタのようにアゴが小さいことがわかります。
かっこいい虫なので,もし見つけたらさわらずに観察してみてください。
↓オス↓
↓公園で見つけた時のオス)
ヒラズゲンセイは,クマバチに寄生することで知られています。
つまり,クマバチが巣を作っているところの近くを探せば見つかるかも?
今朝の発見も,まさにキムネクマバチの巣の近くでした。
(上の写真の右側。木に空いている穴が巣の入り口)
ともあれ,クマバチのオスは針がないので刺せませんが,メスは場合によっては刺すそうです。
気を付けて自然観察をしましょう。