初雪の奇跡
初雪の奇跡
気取ったタイトルですが、カブトガニの話です。
本日(平成31年2月11日)は、笠岡市では珍しく雪が積もりました。
初雪です。
恐竜公園はさながら氷河期といった光景です。
さて、こんなに寒い日でも当館の飼育室ではカブトガニを加温して飼育しています。
しかし、温度調節をしていても、なぜかカブトガニたちは春先の暖かくなる頃に続々と脱皮をしだします。
自然界のカブトガニと同じくらいのタイミングです。
しかし!
But!
However!
今日、平成29年生まれのカブトガニたちの飼育バットを見てみると
分かりづらいですが、曇りなき眼で見定めれば・・・
脱皮殻がありました!
しかも7匹分も!
なぜ!!??
てっきり5月くらいか、早ければ4月頃に脱皮すると思っていたのに。
それも初雪の積もるような日に・・・。
水温を調節しているので、たしかに暖かいのですが、カブトガニの気まぐれのようです。
でも、きれいに脱皮しているので、たくましく成長してくれるでしょう。
↓雪をバックに脱皮殻を撮影したのは初めてです↓
ちなみに、上の写真の脱皮殻で大きいもの5つと小さいもの2つがあるのは分かりますか?
右下の小さな2つの脱皮殻は4齢幼生。
一回り大きな脱皮殻は5齢幼生です。
(カブトガニはふ化したばかりの赤ちゃんを「1齢幼生」。一度脱皮すると「2齢幼生」、もう一度脱皮すると「3齢幼生」という具合に、脱皮の回数で呼び名が変わります。)
カブトガニの赤ちゃんは6mmほどですが、この5齢幼生の大きさは、頭の部分が1円玉くらい。
生まれて1年半でここまで大きくなりました!
以上、風変りな冬のカブトガニの話でした。