中腸盲嚢
中腸盲嚢
すっかり冬になって,カブトガニシーズン終了です。
(ただし、人工飼育のカブトガニは保温して毎日エサをあげています)
恐竜公園のメタセコイアの木も夏は青々しかったのに,今は枝だけになっています。
(ちなみに上の写真は、秋のメタセコイア)
↓夏のメタセコイア↓
そんな、今は枯れて枝だけになったメタセコイアを夕暮れ時,なんとなく撮った写真。
あなたには何に見えますか?
ただの枝に見えますか?
私にはカブトガニの血管か,中腸盲嚢(ちゅうちょうもうのう)にしか見えませんでした...。
(病気かもしれません)
中腸盲嚢とは,カブトガニの体の中に張り巡る消化器官のことです。
この写真では,血管のように枝状に中腸盲嚢が張り巡っている様子がわかります。
ちなみに,この写真のカブトガニは脱皮したての「2齢幼生」。
(生まれたばかりの赤ちゃんを「1齢幼生」といい,1回脱皮すると「2齢幼生」,もう1回脱皮すると「3齢幼生」といいます)
体の横幅が約9mmほどで,とても小さく殻が薄いので,体の内部が透けて見えています。
大きなカブトガニで紹介すると,解剖した写真になってグロテスクなので,今回は小さなカブトガニで紹介しました。