カブトガニが立派なメスに脱皮!
カブトガニが立派なメスに脱皮!
カブトガニ博物館では漁師の網などで捕獲されたカブトガニを保護し、個体を把握できるようにラべリングして放流しています。
この度、冬の間に保護し、水槽で飼育していたカブトガニの亜成体(大人になる少し前)のカブトガニが立派なメスに脱皮しました!
めでたい!
カブトガニは最後の脱皮をして、オスかメスのどちらかになります。
つまり、最後の脱皮をしないとオスメスの区別がつかないのです。
知っていましたか?
さて、このカブトガニはたくさんのカブトガニがいる水槽で脱皮したので、どうやらほかのカブトガニに押されて尾剣(しっぽ)の形が変わってしまったようでした。
↓曲がってしまった尾剣↓
尾剣は、カブトガニがひっくり返ってしまった時に起き上がるために重要な役割を果たします。
写真のように上に反り返った状態では少し使いにくそうなので、脱皮したての柔らかい状態のうちに添え木をして形を整えることにしました。
↓添え木をした尾剣(1)↓
尾剣の根本を結束バンドで固定すると、こんなにも角度に差がありました。
これでは、せっかくのメスの美貌が台無しなのでまっすぐに固定します。
↓添え木をした尾剣(2)↓
まっすぐになりました!
「先がまだ上に反ってない?」
と思った方、ご安心を。
カブトガニの尾剣の先は少し上に反りかえっているんです。
このまま形が整って、美形のメスになってほしいものです。
それはそうと、カブトガニがどこから脱皮するか知らない人が多いようですね。
カブトガニは前体(頭)の先から脱皮します。
↓脱皮するところ↓
↓パカッとな↓
初めて見た人は衝撃的だと思いますが、ここから脱皮します。
以上、脱皮したカブトガニの話でした。