カブトガニのエサとうんち
カブトガニのエサとうんち
カブトガニは何でもよく食べます。
成体(おとな)のカブトガニになると、上の写真のような口に入るサイズのエサならモグモグと食べてくれます。
(上段:左からアサリ、カタクチイワシ、イカ
下段:オキアミ、エビ)
写真にはありませんが、釣りのエサとして使われる「ゴカイ」は大好物です!
と言っても、たまにグルメなカブトガニがいて、
「オキアミは嫌いじゃ」
と、カブトガニによって好き嫌いが分かれることもあります。
(いつも食べているエサに混ぜてやると、いつの間にか食べていることもあります。
ピーマンなどが嫌いな子どもと同じですね。)
ところで、小さいカブトガニは口も小さいので、その口の大きさに合ったエサを与えています。
海にいる生き物のカブトガニですが、じつはイトミミズもよく食べます。
↓乾燥イトミミズを沈めて食べさせます↓
また、一般的に「ブラインシュリンプ」と呼ばれる、プランクトンの一種も人工飼育では欠かせないエサです。
↓ブラインシュリンプの成体(体長1cmほど)↓
もっと小さいカブトガニには、このブラインシュリンプの赤ちゃんを与えます。
↓上の写真のビンと同じものに入れています(体長1mmほど)↓
さて、エサを食べるということは当然うんちをします。
うんちは尾剣(しっぽ)の付け根部分の肛門から出しますが、どうでしょう?
カブトガニのうんちって見たことありますか?
じつは、カタツムリと同じように、食べたものの色でうんちの色が変わります。
今回はそんなうんちをご紹介します。
↓ブラインシュリンプを食べると...↓
少し赤めのうんちが出ます。
↓イトミミズを食べると...↓
イトミミズと同じ、黒いうんちが出てきます。
↓イカとオキアミを一緒に食べると...↓
白っぽい透明のところがイカで、ピンク色っぽいところがオキアミを消化したものです。
このように、うんちを見ただけでも
「このカブトガニはオキアミばっかり食べているな!こっちのカブトガニはイトミミズが好きなのか!」
と、だいたいの好き嫌いが分かってきます。
(自然にいるカブトガニはいろいろ食べているでしょうから、分からないと思いますが...)
じつは、カブトガニのうんちにはまだ秘密があります。
が、それはまたの機会に取っておきたいと思います。