カブトガニのパパが帰ってきた!
カブトガニのパパが帰ってきた!
平成29年7月24日、広島県の福山大学 生命工学部海洋生物科学科海洋動物行動学研究室の学生が笠岡の海でカブトガニの自然産卵の様子を確認しました!
カブトガニの産卵は深夜が多く、この日も学生たちは眠い目をこすりながら、つがいのカブトガニが産卵に来ることを信じて待ち続けました。
そして、カブトガニが産卵するときに発生する「産卵泡(さんらんほう)」を確認!
↓その産卵泡↓
海の底から、泡がブクブクと沸き立っている様子がわかりますか?
この泡が本当に産卵泡なら、この下にカブトガニがいるのです!
期待を胸に水中をのぞいて見ると・・・。
いました!
前(右)がメスで、後ろ(左)がオスです。
しかもオスの前体(頭)の上部には、当館で貼付した個体標識がついています。
(青色の細長いラベル)
この個体標識から、平成25年に一度捕獲されていて、さらに当館の人工飼育のためにつがいにして産卵させていたことがわかりました!!
つまり!
現在飼育している平成25年生まれのカブトガニたちのパパである可能性があるのです!
(当時、産卵させるために他にもつがいを入れていたため、確実ではありませんが)
↓このカブトガニたちの中に、じつの子どもがいるかもしれません↓
4年前に当館にいたカブトガニがまた、姿を現してくれたことは喜ばしいことです。
今回産卵に来てくれたパパカブトガニの子どもたちも、いつか海に帰り、子孫を残す日がくるでしょう。
福山大学の学生のみなさん、感動をありがとう!
これからも、カブトガニにとって住みよい海を笠岡市のみなさんといっしょに守っていきたいと思います。
ご協力をよろしくお願いします。