カブトガニの赤ちゃん誕生!ところで、カブトガニの卵って?
カブトガニの赤ちゃん誕生!ところで、カブトガニの卵って?
カブトガニ博物館には「産卵池」と呼んでいる、カブトガニを産卵させるための池があります。
その池は、水路で海とつながっており、潮の満ち引きによって自然の海水が出入りする仕組みになっています。
その産卵池に平成29年6月22日から、つがいのカブトガニを放し、産卵させました。
そしてこの度、平成29年8月19日に無事、カブトガニの赤ちゃんが生まれました!
(上の写真が、その生まれた赤ちゃんカブトガニ)
さて、カブトガニは卵から生まれますが、どんな卵か知っていますか?
卵が大きく成長したり、卵の中でカブトガニがクルクルまわったり・・・他の生き物にはない様々な特徴があるんです!
今回は、そんなカブトガニの卵についてご紹介します!
この写真は、まぎれもなくカブトガニの卵(回転卵)ですが、産み落とされたばかりの卵はこんなに透明ではありません。
そして、卵の中にカブトガニの姿も見えません。
では、どんな卵なのでしょうか?
↓産み落とされたばかりのカブトガニの卵↓
幅が約3mmほどの、クリーム色の粒々。
これがカブトガニの卵(初期卵)です。
そして、約1ヵ月ほどすると卵の殻が割れます!
「え?ふ化するってこと?」
と、思った人もいるでしょう。
ですが、この卵はじつは二重構造!
卵の外側の殻が割れて、中から弾力のある透明な卵が出てきます。
それが、先ほどの手に乗せた卵(回転卵)の写真です。
↓初期卵と回転卵の比較↓
カブトガニの卵について、簡単に図説すると...
この説明にもあるとおり、「卵の中をカブトガニの赤ちゃんがクルクルまわります」!
さあ!
では、そのまわっている様子をご覧ください!
ご覧のとおり、後ろ向きにまわります。
そして、まだ尾剣(しっぽ)も生えていません。
実物の回転卵を展示することは難しいですが、カブトガニの赤ちゃんは主に土曜日と日曜日に展示しています。
(その日の気温や水温、カブトガニの体調などに配慮して展示しますので、展示できないこともあります。
また、冬季は越冬するため展示できません。)
展示している場所は「飼育展示室」。
小さな部屋ですが、ご来館の際は一度お立ち寄りください。