カブトガニの治癒力！
印刷用ページを表示する更新日：2014年6月5日更新
カブトガニの治癒（ちゆ）力！
現在、カブトガニ博物館で飼育中のアメリカカブトガニが脱皮しました。
そのカブトガニは尾剣（しっぽ）の先が少し欠けていたのですが、脱皮をすることで見事に治癒しました。
↓左：脱皮殻 右：脱皮したカブトガニ↓
少し拡大して、横から見るとよく分かります。
↓左：脱皮殻 右：脱皮したカブトガニ↓
カブトガニ特有の反り上がった尾剣に生まれ変わりました！
尾剣が短いと、転倒してしまった時に起き上がることが困難になってしまいます。
カブトガニの腹面は、やわらかい鰓書（えらしょ：カブトガニの呼吸器官）があり、そこを食べられると死に至ります。
もちろん、自然界では捕食者に狙われますので、起き上がれるか否かは生死を分ける重要な行動なのです。
こんなキズのカブトガニも．．．
こちらは海岸で見つけた脱皮殻です。
前体が大きくえぐれているのが分かると思います。
しかし、これが脱皮殻だということは、こんなに大きなキズを負ったカブトガニでも生育し、脱皮して成長しているという事実がうかがえます！
1回の脱皮でどこまで回復できるかは分かりませんが、数回の脱皮を経て、治癒することでしょう。
恐るべし、カブトガニの生命力と治癒力！