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笠岡市「やさしい日本語」研修会を開催しました
笠岡市「やさしい日本語」研修を開催しました
現在笠岡市には多くの外国籍の方が暮らしており、そうした住民に対する地域の生活情報や災害時の情報提供の需要が高まっています。
就労のために来日する外国人は簡単な日本語であれば理解できる程度まで勉強している方が多いことや、多国籍で母語も異なることから、近年では多言語対応にこだわらず、「やさしい日本語」を活用することが奨励されています。
「やさしい日本語」とは、難しい言葉を言い換えるなど、相手に配慮したわかりやすい日本語のことです。災害発生時に外国人に情報を伝えることを目的に考案されましたが、わかりやすい言葉と単純な文で構成されていることから、現在では外国人だけでなく高齢者や子ども、障がいのある人など多くの人とのコミュニケーションに役立てられています。
笠岡市では「やさしい日本語」について知り、実践する研修を開催し、市内外から多くの方にご参加いただきました。
研修概要
開催日時
令和7年6月15日(日曜日) 10時00分~12時00分
場所
笠岡市民会館 第1会議室
講師
学校法人アジアの風 岡山外語学院 佐藤 恭子 氏
開催結果
研修では、日本語の難しさや、外国人への言語に関するアンケート結果、「やさしい日本語」の法則を学んだあと、実践として「やさ日チェッカー」や「やさ日3文クッキング」に挑戦しました。
また、研修会の後半には市内在住の外国人も各グループに参加し、実際に外国人とのコミュニケーションを体験してもらう交流会も行いました。
参加者からは、「外国人にとっての日本語のむずかしさが改めてよくわかりました。」「やさしい日本語は外国人を受け入れる職場でこそ広めてほしい。」などの感想をいただきました。
「やさしい日本語」のポイント
・一文は短くする。一文に言いたいことは1つだけ。
「一緒に住んでいる人の名前を書いてください。」
→「だれと いっしょに すんでいますか。なまえを かいてください。」
・簡単な単語に言い換える。
「危険」→「あぶない」 「避難」→「にげる」 「更新」→「新しくする」
・あいまいな言葉は使わない。
「結構です。大丈夫です。」→「いらないです。」
・簡単な言葉を使う。
「こちらに ご記入 ください。」
→「この 紙に 書いてください。」
この他にもたくさんのポイントがあります。
文化庁の「在留支援のためのやさしい日本語ガイドラインほか<外部リンク>」もご参照ください。