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令和6年度「やさしい日本語」研修を開催しました
「やさしい日本語」研修を開催しました
現在笠岡市には多くの外国籍の方が暮らしており、そうした住民に対する地域の生活情報や災害時の情報提供の需要が高まっています。
就労のために来日する外国人は簡単な日本語であれば理解できる程度まで勉強している方が多いことや、多国籍で母語も異なることから、近年では多言語対応にこだわらず、「やさしい日本語」を活用することが奨励されています。
「やさしい日本語」とは、難しい言葉を言い換えるなど、相手に配慮したわかりやすい日本語のことです。災害発生時に外国人に情報を伝えることを目的に考案されましたが、わかりやすい言葉と単純な文で構成されていることから、現在では外国人だけでなく高齢者や子ども、障害のある人など多くの人とのコミュニケーションに役立てられています。
そこで、笠岡市職員を対象に多文化共生意識の啓発と現場で応用できるスキルの習得のため、「やさしい日本語」研修を開催しました。
研修概要
開催日時
令和6年11月6日(水曜日) 13時30分~15時00分
場所
笠岡市役所本庁舎 3階第1会議室
講師
学校法人アジアの風 岡山外語学院 佐藤 恭子 氏
開催結果
研修では、日本語の難しさや、外国人が求める情報発信の言語などのアンケート結果、「やさしい日本語」の法則を学んだあと、実践として「やさ日チェッカー」や「やさ日3文クッキング」に挑戦しました。
また、単語カードを用いて、ゲスト参加の在住外国人にはカードに書かれた単語を「やさしい日本語」で説明して意味を理解してもらえるかどうか、日本人同士では「やさしい日本語」で説明して何の単語を説明しているか当ててもらうゲームも行いました。
参加した職員は「今までは外国人には片言で対応していたので改めようと思いました。」「外国人だけでなく、お年寄りや障がい者、子どもなど日々の生活でかかわる方にも今日学んだやさしい日本語を使っていきたい。」「わかり易い日本語で窓口でご案内したいと思いました。」と感想を述べていました。
「やさしい日本語」のポイント
・短い文。一文に、言いたいことはひとつだけ。
「一緒に住んでいる人の名前を書いてください。」
→「だれと いっしょに すんでいますか。なまえを かいてください。」
・簡単な単語に言い換える。
「危険」→「あぶない」 「避難」→「にげる」 「更新」→「新しくする」
・あいまいな言葉は使わない。
「結構です。大丈夫です。」→「いらないです。」
・漢語はできるだけ使わない。
「こちらに ご記入 ください。」
→「この 紙に 書いてください。」
この他にもたくさんのポイントを学びました。