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笠岡市新病院建設事業について(再検討)
笠岡市新病院建設事業につきまして、市民病院が市民のための医療機関として、地域の医療を守り持続可能な病院経営を行うために、再検討が必要であると判断しましたので、次のとおりお知らせします。
1 判断に至る経緯
現在、実施設計を進めているところですが、令和6年度末より市民病院の経営が悪化するなど、状況が大きく変化してきたこともあり、令和7年7月に新病院建設後の収支計画シミュレーションを医業経営の専門家に委託し検証したところ、次のような指摘がありました。
<主な指摘事項>
・入院収益:病床稼働率(前年比約2割減)
・外来収益:外来患者数(前年比約1割減)
・職員効率:医師及び職員の確保(見通しが立っていない)
これらは市民病院の置かれている状況を鑑みると、すぐに対応の目途が立つものでなく、経営悪化や指摘を踏まえて患者数などを再検討し、収支計画を再シミュレーションしたところ、今後、慢性的に多額の赤字が続く見込となりました。
<笠岡市としての判断>
現在の99床規模の建設ではその後の運営は難しく、持続可能な病院経営を行うために再検討が必要であるとの判断に至りました。
来年初頭の着工が近づいてきた中での事業再検討であり、これまでご尽力くださった関係者の方々へも多大なご迷惑をおかけする、大きな判断になります。
しかしながら、このまま進めば、市の財政を圧迫し、市民サービス全体に影響を与える恐れがあります。
笠岡市にとって、最適な医療機関となる形を見極める必要があると判断しましたので、どうかご理解を賜りますようお願いいたします。
2 再検討の方向性
市民病院が、市民の皆様のための医療機関として経営を持続可能なものとし、地域の医療を守るため、福山市民病院との機能分化・連携強化の取組はもとより、地元医療機関と連携を一層密にしながら、病床数なども含め、市民病院の方向性を見直したいと考えています。
3 今後の予定
関係者との協議・調整を行う検討会議(仮称)を令和7年内を目途に立ち上げ、早期に市民病院の役割と方向性を取りまとめたいと考えています。
市民の皆様にとって、頼りになる、かけがえのない病院を目指しますので、どうか御理解を賜りますようお願いいたします。








