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国 登録記念物(名勝地関係) 清水氏庭園
■文化財名:清水氏庭園(しみずしていえん)
■所在地:笠岡市生江浜
■所有者:個人
■登録年月日:2023(令和5)年3月20日
清水氏庭園のある生江浜は江戸時代に福山藩によって干拓された土地で、寛文9(1669)年に干拓堤防が完成しました。それ以前は遠浅の海が広がっていました。
庭園は背後の「北山」の斜面を取り込んで、その山裾に築かれています。この庭園の最大の特徴は、山裾に露出する岩をそのまま用いて豪壮な景観を創出していることです。もともと庭園一帯は干拓が行われるまで、岩礁が広がる海岸線でした。山裾の露岩は、海岸線だった当時の名残です。 この波に洗われた岩を池の護岸として利用しているほか、石組に見立てて巧みに庭を築いています。
庭園は海岸線だった時の岩礁を取り込んで庭の一部にしていることから、生江浜の干拓地が完成した頃に作庭されたと考えられています。
★★一般公開について★★
5月と11月に一般公開日を設けます。詳細な日程が決まり次第お知らせします。