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遍照寺の梵鐘

ページID:0002492 更新日:2017年7月12日更新 印刷ページ表示

遍照寺の梵鐘(へんじょうじのぼんしょう)

県指定 重要文化財(工芸考古)

員数:1口/所在地:笠岡市笠岡遍照寺/所有者:遍照寺
指定年月日:昭和34年3月27日

遍照寺の梵鐘
遍照寺の梵鐘

遍照寺の仁王門につられている青銅製の梵鐘は、室町時代に鋳造されたものである。
銘文が刻まれており、それによると、永享4年(1432)津宇郡撫河郷隼島庄丑寅御前(現在の早島町鶴崎神社)の鐘として鋳造されたことが分かる。
小寺清之の著した『備後略記』には、戦国時代、笠岡城主村上氏がこの鐘を早島から戦利品として持ち帰り、城で使っていたという伝承が記されている。さらに、遍照寺の末院であった西明院の記録によると、この鐘は西明院につられていたが、吉祥院の快昌が取り持って遍照寺に移したという。これが1600年代末頃のことであろう。
こうして梵鐘は丑寅御前から笠岡城、西明院を経て遍照寺にたどり着いたことが知られるのである。