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カブトガニ繁殖地

ページID:0002477 更新日:2017年7月12日更新 印刷ページ表示

カブトガニ繁殖地(かぶとがにはんしょくち)

国指定 天然記念物

所在地:笠岡市 神島と西大島の間の海域
指定年月日:昭和46年6月16日

カブトガニ繁殖地
カブトガニ繁殖地

かつて笠岡湾の周辺には広大な干潟が広がり、多くのカブトガニが生息していたが、笠岡湾干拓以降、海の環境が変わり、カブトガニは激減している。
カブトガニはカニというよりむしろ、クモ・サソリに近い動物である。約2億年前の中生代に現在のような姿形となり、その後ほとんど変化していないため「生きている化石」といわれる。干潟のある湾内を主な生息地とし、地元では「どんがめ」とも呼ばれる。産卵は夏の夜、大潮の満潮時を中心にして行なわれる。孵化した幼生は10年以上かけて10回以上の脱皮をくりかえし成体となる。日本では、カブトガニは瀬戸内海と九州北部に生息しているが、近年は各生息地でカブトガニが減少しており、種の存続が危ぶまれている。笠岡市には世界で唯一のカブトガニ博物館があり、幼生の放流などを行なっている。