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絹本著色地蔵十王像

ページID:0002447 更新日:2017年7月12日更新 印刷ページ表示

絹本著色地蔵十王像(けんぽんちゃくしょくじぞうじゅうおうぞう)

国指定 重要文化財(絵画)

員数:1幅/所在地:笠岡市神島外浦 日光寺/所有者:日光寺
指定年月日:明治34年8月2日

絹本著色地蔵十王像
絹本著色地蔵十王像

絵を描くときに、紙ではなく、絹(きぬ)布を画面として使ったものを「絹本(けんぽん)」という。古い仏画の多くは、絹本(けんぽん)である。
神島外浦の日光寺に伝わってきたこの「地蔵十王(じぞうじゅうおう)」の図は、日本の作品ではなく、朝鮮(当時は高麗(こうらい)といった)で十四世紀頃に制作され、交易等によってわが国にもたらされたものである。
このような地蔵十王の図が、瀬戸内海沿岸の地域にいくらか残っている。
この図は、唐の大暦年間のこと、道明和尚が死去して地獄に落ち、閻魔庁(えんまのちょう)で十王の裁きを受けたところ、人違いと分かり、地蔵菩薩の力によって現世に戻ったという話をモチーフにして描かれたものである。
画面には、中央に大きく地蔵菩薩(じぞうぼさつ)、その下には、二菩薩、十王、四天王、道明和尚(どうみょうおしょう)らがほぼ左右対称に描かれている。
なお、この作品は現在、岡山県立博物館に寄託されている。