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古城山稲富稲荷神社の本殿及び拝殿
古城山稲富稲荷神社の本殿及び拝殿(こじょうざんいなとみいなりじんじゃのほんでんおよびはいでん)
市指定 重要文化財(建造物)
員数:1棟/所在地:笠岡市笠岡 稲富稲荷神社/所有者:稲富稲荷神社
指定年月日:昭和50年1月27日
古城山稲富稲荷神社の本殿及び拝殿
古城山の中腹にある稲富稲荷神社は、弘治元年(1555)、村上隆重が古城山に築城したとき、城内の鎮守としてまつったのが始まりという。
江戸時代後期には境内の工作物が全国各地から寄進されており、広く信仰を集めていたことがうかがわれる。
その社殿は、江戸時代後期に、笠岡在住の宮大工が技術の粋を集めて建築したもので、市の重要文化財に指定されている。
鮮やかな朱塗りが印象的な拝殿は、建物全体に装飾性豊かな意匠を凝らしており、内部の天井には、見事な花鳥、動物の絵が描かれている。
棟札から、拝殿は文政2年(1819)、本殿は弘化2年(1845)の建築であることが分かっている。
毎年6月には参拝者が「茅の輪」をくぐり罪やけがれをはらい、無病息災を祈る夏越祭が行われる。