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「いきいき下水道賞」の受賞(平成10年度)
「いきいき下水道賞」の受賞
第7回(平成10年度)建設大臣賞(いきいき下水道賞)受賞
『笠岡市防災対策下水道』
下水道の持つ資源を有効に利用したことにより、下水道の果たしうる多様な社会的役割の拡大に寄与したことが評価され、《下水道資源利用部門》で受賞しました。
「いきいき下水道賞」について
下水道は、生活環境の向上、浸水の防除、公共用水域の水質保全といった重要な役割を担う生活に密着した施設でありながら、その大部分が地下に設けられるため、その効果・役割が見えにくいものとなっています。このため国土交通省(当時建設省)では、下水道について国民の皆さまの理解と関心を深めることを目的に、「国土交通大臣賞(いきいき下水道賞)」を平成4年度より実施し、「見える下水道」として特に優れたものを表彰し、これを広く紹介しています。
『笠岡市防災対策下水道』概要
笠岡市防災対策下水道は、雨水幹線(隅田川第二雨水幹線)の滞留水を消火用水として利用できるようにしたものです。
位置図及び防災下水道対策下水道イメージ図
笠岡市では、平成6年度の異常渇水時に市街地に隣接して林野火災が発生し、消火用水の確保に苦労した経験から、雨水幹線の滞留水を消火用水として利用できるよう消防署と調整を図りました。その結果、市街地において火災が発生した場合は現場付近の雨水マンホールから消火用水として滞留水を汲み上げることができるようになりました。その後、平成10年4月に発生した市街地での火災において、滞留水を用いた迅速な消火により最小限に止めることができました。
雨水幹線の滞留水を利用して消火活動をしているところ
国土交通省 第7回 いきいき下水道賞<外部リンク>