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都市計画とは
都市計画とは
笠岡市街地
都市は、多くの人が住み、働き、憩うところです。
もし、自分の都合だけで生活すると、他の人に迷惑をかけたり、都市全体から見て不都合を生じる場合もあります。
したがって、みんなが、快適で便利な生活を送るためには、土地の使い方や建物の建て方に共通のルールを決めて、お互いにそれを守って行かなければなりません。
また、都市で生活していく上で、道路、公園、下水道などの都市基盤となる公共施設を欠くことはできません。こうした施設は、住宅の分布や人や物の流れ、隣接の市町村との関係を考慮してあらかじめ計画を立てて整備していくことが必要です。
さらに、新しい市街地を形成したり、古くなった市街地を改善したり、貴重な緑を残すといったことなども計画的に進めることが必要です。
このように、土地の使い方や建物の建て方等についてのルールをはじめ、まちづくりに必要なことがらを相互の関係などを考慮しながら定めるのが都市計画です。
線引きとは
神島大橋
都市計画では、無秩序に市街地が広がらないように一定のルールに基づいて建物の建築や建築のための開発行為を制限しています。
具体的には、都市計画区域を2つに区分して、既に市街地になっている区域や計画的に市街化をしていく区域(市街化区域)と、市街化を抑える区域(市街化調整区域)を定めます。
市街化区域においては、1,000平方メートル以上の開発行為、市街化調整区域については、原則としてすべての開発行為に知事の許可が必要です。
このように区分を定めることを、「線引き」といい、この制度を「区域区分制度」といいます。
岡山県内では、岡山市や倉敷市などを含む岡山県南広域都市計画区域と笠岡都市計画区域において定められていましたが、笠岡都市計画区域においては、平成21年4月1日より「線引き」が廃止となり、あたらしいまちづくりをスタートしていきます。
用途地域とは
笠岡市郊外
都市における住居、商業、工業といった土地利用は、似たようなものが集まっていると、それぞれにあった環境が守られ、効率的な活動を行うことができます。しかし、種類の異なる土地利用が混じり合っていると、互いの生活環境や業務の利便が悪くなります。
そこで、都市計画では、都市を住宅地、商業地、工業地などいくつかの種類に区分し、これを「用途地域」として定めています。
用途地域が指定されている地域においては、建築物の用途の制限とあわせて、建築物の建て方のルールが定められています。これによって、土地利用に応じた環境の確保が図られるようになっています。
特定用途制限地域とは
線引きが廃止されると、現在の市街調整区域は、建築物の用途上の制限がなくなるため、周辺の環境を悪化させる建築物が建築されるおそれがあります。
このため、良好な自然・居住環境の形成または保持を図るため、旧市街化調整区域全域、3つの特定用途制限地域を設定しています。
また、それぞれの区域における建築制限は市の条例で定めています。