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百日咳にご注意ください
百日咳に関する注意喚起について
百日咳の患者報告数が、令和7年4月に入り過去に例を見ないペースで急増している状況です。県内の患者報告は増え続けており、令和7年の累積報告数は430人となり、全数把握による統計を開始した平成30年以降最多であった令和元年の年間報告数である428人を超えました。
今後もさらに患者が増加することが懸念される状況にあるため、情報提供を行います。ぜひご覧ください。
岡山県における百日咳患者報告に関する情報 [PDFファイル/559KB]
百日咳とは
原因
百日咳菌
症状
- 最初はかぜ様症状で始まり、次第に咳が激しくなっていき、特有のけいれん性の激しい咳発作が出始めます。
- 発熱は無いか、微熱程度のことが多いです。
- 症状が出始めてから2~3か月で回復します。
- 乳児(特に新生児や乳児期早期)では重症化し、肺炎・脳症を合併することにより、まれに死に至ることもあります。
感染経路
咳やくしゃみなどの飛沫感染、接触による感染
感染予防のためには
基本的な感染防止策
- 飛沫感染を予防するためには、咳などの症状がある時には、マスクをするなどの咳エチケットが有効です。
- 手に付着した菌による接触感染を予防するためには、石けんと流水による手洗いが有効です。
予防接種
- 乳児での重症化を予防するためには、定期接種の対象で、生後2か月から接種可能な五種混合ワクチン(百日咳ワクチンを含む)等の接種が有効です。
注意すべきこと
- 現在、患者報告の多くは5~14歳に集中しているため、学校等の集団生活の場における感染拡大に注意が必要です。
- 成人が感染した場合、典型的な激しい咳が出ない場合もあり、気付かず重症化リスクの高い乳児等への感染源となってしまうこともあるため注意が必要です。
かかったときは
- 生後6か月以上の場合は、抗菌薬による治療が検討されます。また、咳が激しい場合には咳止め等の対症療法が行われることがあります。
- 特に重症化しやすい乳児等、気になる症状があるときは早めに医療機関を受診しましょう。