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【多くの皆さんのご参加ありがとうございました】 令和5年度人権週間のつどい ~上野千鶴子さん 講演会~
12月10日は、国連が「世界人権宣言」を採択した「人権デー」です。日本では、毎年12月4日から12月10日までの一週間を「人権週間」と定め、人権尊重を広く呼びかけています。笠岡市も「人権尊重の都市づくり条例」を施行し、啓発活動を進めています。
令和5年度の笠岡市人権週間のつどいは、ベストセラー「おひとりさま」シリーズの著者、上野千鶴子さんの講演会を開催します。
一昔前まで「人生80年」と言われてきましたが、今や「人生100年」時代へ移りつつあります。それに伴い、全国で増えているのが単身で暮らす高齢者、いわゆる「おひとりさま」です。
みなさんの抱く「おひとりさま」のイメージはどのようなものですか。「さみしい、不安、孤独」など良くない姿が思い浮かぶ方もいるかもしれません。しかし、「おひとりさま」のご本人は、心穏やかに、楽しく、誰にも遠慮することのないおひとりさま暮らしに満足している方も少なくありません。
「人権週間のつどい」では、より幸福度の高い「おひとりさま」暮らしを営むために、私たちが抱く寂しさや不安を解消するための知恵を、120万部を超える大ベストセラーとなった「おひとりさま」シリーズの著者である上野千鶴子さんにご講演いただきます。
結婚していても、子どもがいても、離婚しても、生涯独身でも、たどる道すじは違えど長生きすれば誰もが最期はみんな同じ「おひとりさま」です。講演会の後にはきっと前向きで明るい「おひとりさま」の姿が現実のものとして、みなさんの未来に思い描かれていくことでしょう。
多くの皆さんのご参加をお待ちしております。
社会学者・東京大学名誉教授・認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(Wan)理事長 上野 千鶴子さん 講演会
日 時:令和5年11月26日(日曜日) 14時~16時(13時30分開場)
会 場:笠岡市民会館(笠岡市六番町1-10)
演 題:「おひとりさまでも最期まで住み慣れた家や地域で」
入場料:無料(定員900名・先着順)
《講演会当日の様子》
講演会チラシ
上野 千鶴子さん プロフィール
1948年富山県生まれ。京都大学大学院社会学博士課程修了。平安女学院短期大学助教授、シカゴ大学人類学部客員研究員、京都精華大学助教授、国際日本文化研究センター客員助教授、ボン大学客員教授、コロンビア大学客員教授、メキシコ大学院大学客員教授等を経る。1993年東京大学文学部助教授(社会学)、1995年から2011年3月まで、東京大学大学院人文社会系研究科教授。2012年度から2016年度まで、立命館大学特別招聘教授。2011年4月から認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(Wan)理事長。
©後藤さくら撮影
日本における女性学、ジェンダー研究のパイオニア。近年、高齢者の介護とケアの分野に研究領域を拡大している。主な著書に『在宅ひとり死のススメ』 『老いる準備 介護することされること』 『生き延びるための思想 ジェンダー平等の罠』 『女ぎらい ニッポンのミソジニー』 『近代家族の成立と終焉』 『上野千鶴子が聞く 小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?』(小笠原文雄と共著)『ケアのカリスマたち 看取りを支える プロフェッショナルたち』 『介護保険が危ない!』ほか書著多数。