竹喬美術館平成22度展覧会 現代の中国絵画
<特別展>現代の中国絵画-山岡コレクション-
平成22年12月4日~平成23年2月13日
このたび竹喬美術館では、美術史家山岡泰造氏(関西大学名誉教授)が長年収集した中国絵画より、20世紀後半の絵画を中心として紹介する展覧会を開催します
中国の絵画は、その長い歴史を背景として、近代前夜においては明末清初の個性派から出発し、董其昌(とうきしょう)を含めた四王呉うん(しおうごうん:明末清初の6大画家)によるアカデミズムの確立、これに対する揚州八怪(ようしゅうはっかい:清朝乾隆年間の8人の個性派画家)の反アカデミズムという展開を遂げています。アヘン戦争、日清事変、列強の中国侵略という時代をむかえ、近代の第一世代として任伯年(じんはくねん)、趙之謙(ちょうしけん)、呉昌碩(ごしょうせき)などの画家が登場し、次いで1911年の辛亥革命により中華民国が成立すると、第二世代として徐悲鴻(じょひこう)、黄賓虹(こうひんこう)が出てきます。1949年の中華人民共和国の成立、さらには1966年の文化大革命を経て登場した傅抱石(ふほうせき)など第三世代の画家たちは、従来の価値観を転換した世代であり、水彩画や油彩画も多く制作します。そしてまた1980年代以後の経済成長路線の維持により新たな第四世代が登場し、今日におけるアバンギャルド全盛の21世紀へと至っています。
このたびの企画では、主に文化大革命以後に活躍した画家たちを取り上げて、山水の傅抱石や呉冠中(ごかんちゅう)、花鳥の趙少昂(ちょうしょうこう)、人物の林風眠(りんふうみん)など45名の画家たちによる約90点の作品を展示します。伝統のしがらみを排除して、自由奔放に展開する中国現代絵画の実際の姿をご覧いただけましたら幸いです。
開館時間
9時30分~17時(入館は16時30分まで)
休館日
毎週月曜(ただし1月10日は開館し、翌11日は休館)
年末年始にあたる12月29日~1月3日
入館料
一般800円(650)
高校生500円(350)
笠岡市外の小中学生300円(150)
( )内は団体20名以上
前売は一般のみ700円
※笠岡市内の65歳以上および笠岡市内の小中学生は入館無料
前売券販売所
(笠岡市内)図書館、市民会館、生涯学習課、市民課、カブトガニ博物館、中央公民館、サンロック
(笠岡市外)井原市立田中美術館、華鴒大塚美術館、やかげ郷土美術館、倉敷市立美術館
関連行事
講演会
「現代の中国絵画について」
山岡泰造氏(美術史家)
12月5日(日曜日)13時30分~15時00分
ギャラリーコンサート
竹喬美術館第17回ギャラリーコンサート
佐藤アキ子二胡の調べ
12月4日(土曜日)18時00分開場18時30分開演
笠岡市立竹喬美術館展示室Cにて(「現代の中国絵画展」会場)
一般800円、友の会会員無料
11月6日より美術館にてチケットを販売(配布)します。
主催:笠岡市立竹喬美術館友の会・笠岡市立竹喬美術館
ギャラリートーク
12月12日、1月4日・16日、2月6日
13時30分~14時30分