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竹喬美術館平成25年度展覧会 大正時代の竹喬

大正時代の竹喬

平成26年3月22日(土曜日)~5月25日(日曜日)

※途中展示替を行います。4月22日より後期展示

大正時代の竹喬展ちらし

 大正デモクラシーと言われるように、1912年から1926年にいたる大正時代には、民主主義的、自由主義的なムードが高まり、藩閥勢力に代わって政党勢力が進出、普通選挙制度が成立し、社会運動が活発に行われました。1914年に開戦した第1次世界大戦は国内の好景気とその後の恐慌へと繋がり、1923年の関東大震災は甚大な被害をもたらしましたが、やがて復興する東京ではビルや自動車が珍しくないものになってゆきます。都市が生まれ、歌謡曲や新劇が人気を博し、洋服や洋食が一般的になる一方で、環境や人権への意識はいまだ途上にあったこの時代は、竹喬の20代から30代に相当しています。

 京都市立絵画専門学校の設立によって近代的な美術教育を受ける機会に恵まれ、個性や人道主義を謳う雑誌『白樺』の洗礼を受けた若い竹喬は、新しい芸術を生み出すという気概を持って制作に励みましたが、当時の美術批評などから察するに、そこには社会の要請に答えようとした一面もあったように思われます。初期ののどかな風景描写に始まって、やがて自然から感じる生命力の再現へと目的は推移し、その作品には次第に理性と意志の力を奮い立たせた表現が目立つようになってゆきます。

 大正時代、竹喬は制作上の困難についてくりかえし言及していますが、その主な原因は、描きたい内容と描くための材料・技法がうまくかみ合わない点にありました。この時代における竹喬の葛藤を、時代背景やその表現の特性とともに見直してみたいと思います。

開館時間

 9時30分~17時(入館は16時30分まで)

休館日

毎週月曜日(ただし5月5日は開館、5月7日休館)

入館料

一般500円(400)
高校生300円(200)
市外小中学生150円(90)
( )内は団体20名以上
※65歳以上の方・笠岡市内の小中学生は入館無料。年齢のわかるもの、笠岡っ子無料パスを提示してください。

関連行事

□虚心忌(きょしんき)

竹喬命日の5月10日(土曜日)にその業績をしのびたいと思います。

・講演会「竹喬先生の思い出」 原田平作氏(美術史家) 13時30分~15時

・座談会「竹喬芸術の今日における意義」 原田平作氏・上薗四郎(当館館長) 15時10分~16時

※いずれも竹喬美術館視聴覚室にて。要入館料、要予約(電話0865-63-3967)

□ギャラリートーク

3月22日(土曜日)、4月27日(日曜日) いずれも13時30分~14時30分、聴講無料(ただし入館料が必要)

<外部リンク>

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