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竹喬美術館平成24年度展覧会 山口華楊展

<特別展>山口華楊 展

2012年9月15日(土曜日)~10月21日(日曜日)

 山口華楊展ちらし画像

 山口華楊(やまぐち かよう)は、明治32年(1899年)に京都市内の友禅染め職人の家に生まれ、45年(1912年)に竹内栖鳳(たけうち せいほう)門下の西村五雲(にしむら ごうん)塾に入ります。京都市立絵画専門学校に入学した大正5年(1916年)には、第10回文展に《日午》が初入選して、早くも非凡な才能を示しました。その後、国画創作協会への参入を試みる時期を経て、昭和2年(1927年)の第8回帝展で《鹿》、3年の第9回帝展で《猿》が連続特選となり高い評価を受けます。その後昭和9年(1934年)の《耕牛》、12年(1937年)の《洋犬図》など前期の代表作を発表して、帝展の中堅画家として順調な活躍を続けます。また京都市立絵画専門学校、京都市立美術専門学校で長く教鞭をとり、さらに昭和13年の五雲急逝後は研究団体・晨鳥社(しんちょうしゃ)を新たに結成して、後進の育成に努めました。

 戦後は、昭和29年(1954年)の《黒豹》、43年(1968年)の《霽》、48年(1973年)の《生》、54年(1979年)の《幻化》などの名品を生みます。華楊は円山四條派の写生画の伝統を正しく継承するとともに、独自の鋭敏な感性と優れた知性により、生命感に満ちた温かみのある花鳥画、動物画の世界を拓いて確固とした地位を築き、昭和56年(1981年)には文化勲章を受章しました。その翌年、パリで開催された個展を好評裡に終えた一年半後、昭和59年(1984年)に84歳の生涯を閉じています。華楊は風景画家小野竹喬とも親交が深く、いわば竹喬に次ぐ世代の旗手として、自然における生きものの蠢き、その核心を捉えた画家といえます。

 今回の企画は、開館30周年記念事業の一つとして、華楊芸術の神髄を詳細に紹介する、これまでにない規模の回顧展です。新出作品を含めた本画75点と、素描・下絵20点により、生命の輝きを描く華楊の世界を楽しんでいただければ幸いです。

開館時間

9時30分~17時(入館は16時30分まで)

※ただし、9月15日(土曜日)のみ10時30分開館

休館日

毎週月曜日(ただし、祝日にあたる9月17日、10月8日は開館します)、9月18日・10月9日

入館料

一般800(650)円
高校生500(350)円
市外小中学生300(150)円
( )内は団体20名以上
笠岡市内の小中学生及び笠岡市内の65歳以上は入館無料
※65歳以上の方・笠岡市内の小中学生は入館無料。年齢のわかるもの、笠岡っ子無料パスを提示してください。
前売券販売所…(市内)図書館、市民会館、生涯学習課、カブトガニ博物館 (市外)井原市立田中美術館、華鴒大塚美術館、やかげ郷土美術館、倉敷市立美術館 前売り券は一般個人のみ700円
※開館30周年記念無料開館日 9月29日(土曜日)、9月30日(日曜日)

関連行事

講演会「華楊芸術が明日に伝えるもの」」 上薗四郎(竹喬美術館長)
9月15日(土曜日) 13時30分~15時
笠岡グランドホテルにて
聴講無料、予約が必要(竹喬美術館 電話0865-63-3967)

学芸員によるギャラリートーク
9月22日(土曜日)、10月7日(日曜日)、10月20日(土曜日)
いずれも13時30分~14時30分
聴講無料(ただし入館料が必要)

ギャラリーコンサート
開館30周年・山口華楊展スペシャルライブ
川嶋哲郎氏(サックス)・山本優一郎氏(ベース)
10月13日(土曜日)18時00分開場 18時30分開演
整理券800円(18時以降展示もご覧いただけます。お求めは竹喬美術館にて)

 

主催:笠岡市立竹喬美術館、毎日新聞社
協賛:野崎印刷紙業株式会社
助成:芸術文化振興基金

<外部リンク>

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