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竹喬美術館平成23年度展覧会 岩橋英遠展

壮大な自然を描く 岩橋英遠

岩橋英遠展ちらし画像

平成23年9月10日(土曜日)~10月23日(日曜日)

  現代の日本画は、大画面による会場芸術を意識した表現が多くなされている。しかし、真の意味での構想の壮大さや骨格の太さ、そして深い精神性を備えた作品は少ないように思える。

北海道滝川市出身の岩橋英遠(1903~1999)が描いた《道産子追憶之巻》(1978‐82年)を見るとき、総長29mに及ぶ大きさ以上に、英遠の骨太い表現の中に秘められた故郷への郷愁、そして森厳な精神性に圧倒される。何よりも北海道の自然に対する親密な眼差しが深い洞察力となって、壮大なドラマを創出している。

英遠は1924年、21歳で上京し山内多門塾に入門する。当初は日本画、油彩画というジャンルに拘ることなく前衛的な制作を行い、歴程美術協会展などで活躍。1934年の再興第21回院展で初入選以後、院展を中心に活動を続け、1953年には同人に推挙される。この間の1945年には安田靫彦塾に入り、また自身は東京芸術大学教授として多くの後進を育てた。北の大地や富士山など大自然のさまざまな表情を斬新に描き、1994年には文化勲章を受章するなど、戦後の日本画を代表する存在となった。

今回の英遠展は、さまざまなモチーフに果敢に挑み、写実と幻想が交錯した独自な絵画空間を創造した、その高遠なスケールを持つ稀有な世界を、代表作56点により改めて認識しようとするものである。没後12年を経て、大阪以西で初めて開催される本格的な回顧展により、英遠芸術が持つ風土に根ざした絵画表現の魅力を、多くの方々に楽しんでいただく機会としたい。

 開館時間

9時30分~17時(入館は16時30分まで)

休館日

毎週月曜日(ただし9月19日、10月10日は開館)

入館料

一般800(650)円

高校生500(350)円

市外小中学生300(150)円

( )内は団体20名以上

笠岡市内の小中学生及び笠岡市内の65歳以上は入館無料

前売券販売所
(笠岡市内)図書館、市民会館、生涯学習課、市民課、カブトガニ博物館、サンロック、中央公民館
(笠岡市外)井原市立田中美術館、華鴒大塚美術館、やかげ郷土美術館、倉敷市立美術館、岡山・倉敷市内の主要プレイガイド、山陽新聞販売所(取り寄せ)

関連行事

○講演会 「岩橋英遠の画業」 土岐美由紀氏(北海道立旭川美術館学芸員)

 9月10日(土曜日) 13時30分~15時 笠岡グランドホテルにて 聴講無料、要申込(電話0865-63-3967)

○講座 「北の風土と英遠芸術」 上薗四郎(笠岡市立竹喬美術館館長)

 9月17日(土曜日) 13時30分~15時 笠岡市立図書館視聴覚室にて 聴講無料、要申込(電話0865-63-3967)

○学芸員によるギャラリートーク

 10月1日(土曜日)、15日(土曜日)、23日(日曜日)

 13時30分~14時30分 聴講無料(ただし入館料が必要)

○ワークショップ

 各回定員20名(先着順) 入館料と参加費500円が必要、要申込(電話0865-63-3967)

 (1)「瀬戸内の風土を描く―北の風土との対比で」 講師:森山知己氏(日本画家)

   9月18日(日曜日) 13時30分~15時30分 笠岡市立図書館視聴覚室にて

 (2)「動物を描く―院展と私」 講師:瀬納匡美氏(日本画家)

   9月25日(日曜日) 13時30分~15時30分 笠岡市立図書館視聴覚室にて

 (3)「風土を撮る―大きな自然、小さな自然」 講師:柳生篤成氏(写真館主)

   10月16日(日曜日) 13時30分~15時30分 笠岡市立図書館視聴覚室にて

主催:笠岡市立竹喬美術館 共催:山陽新聞社 助成:財団法人自治総合センター
<外部リンク>

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