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蠢動(しゅんどう) 竹喬のまなざし

 平成31(2019)年2月8日(金曜日)~4月21日(日曜日)

春の芽

小野竹喬《春の芽》 [その他のファイル/766KB]

 

竹喬のまなざしを通して見る 自然の息吹

 季節が晩冬から早春へうつろうとき、木々の冬芽は、春への準備をはじめます。冷やかな空気が立ち込める黎明の時、わずかな朝光をうける木の枝に、竹喬はよく目を留めました。《春の芽》で小枝の先に、金平糖のように描いた冬芽は、樹という生命体の息吹、「萌(きざ)し」を捉えたといえます。
 また竹喬は、樹林の雪解けのひとこまに目を注ぎました。《宿雪》や《雪餘》にみられる彼の視線は、地面や樹幹の温かさが増すことで徐々に雪解けが進む何気ない一景に、親密に向かっています。冬が終わり春を告げる、わずかな生命の蠢(うごめ)きを、ここでも「萌し」として捉えようとしています。
 この「萌し」への着眼は、竹喬固有のことではなく、俳句や短歌を詠むときの発意とも共通しています。そして、この微妙な季節の移ろいを鋭く捉え、控え目に表現する在り方は、日本の文学と美術に広く通じます。竹喬作品にはこのまなざしが底通しており、日本の詩歌の勘所、その根底にある美意識を視覚化しているともいえるでしょう。
 今回の企画では、素描などを含めた竹喬作品約80点から、竹喬の透徹したまなざしを通して捉えられた、日本の風景「萌し」を紹介します。

開館時間

 9時30分~17時(入館は16時30分まで)

 

休館日

毎週月曜日 ※ただし2月11日(月・祝)は開館し、12日(火)は閉館します。

 

入館料

・ 一般500円(400) ( )内は団体20名以上

・ 高校生以下は無料 (学生証を提示してください)

※65歳以上は無料(年齢のわかるものを提示してください)

【お知らせ】

平成31年2月24日(日)は天皇陛下御在位三十年慶祝事業の一環として竹喬美術館も無料公開となります。

笠岡市立カブトガニ博物館も無料開館となります。この機会にぜひお立ち寄り下さい!

http://www.city.kasaoka.okayama.jp/site/kabutogani/

 

関連行事 ※詳細のお問合せは美術館まで(0865-63-3967)

講座に参加をご希望の方は美術館までお申込み下さい。

(0865-63-3967)

講座「竹喬さんの視点“萌し”」 ※要予約
  講師:中原千穂(当館学芸員)
  日時:2月24日(日)13:30~15:00 視聴覚室

学芸員によるギャラリートーク(申込不要)
  2月10日(日)、3月10日(日) 各日13:30~14:30

 

同時開催 「岩倉壽 追悼展」

本館2階展示室B エスキースなど約35点を展示

 

図書館連携企画「江戸・幕末・明治と竹喬」特集コーナー

隣接する笠岡市立図書館で、江戸から明治にかけての美術と竹喬の特集コーナが展開中です。

竹喬のみならず、日本画や美術に関するいろいろな本が紹介されています。ぜひお立ち寄りください。

図書館特集コーナー

笠岡市立図書館(http://www.lib.city.kasaoka.okayama.jp/tosho/index.asp<外部リンク>

 

<外部リンク>

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