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春星館コレクション(京都の近世・近代日本画)-ある美術史家の視点-

春星館コレクション(京都の近世・近代日本画) 
-ある美術史家の視点-

 平成29(2017)年11月10日(金曜日)~12月24日(日曜日)

冨田渓仙

冨田渓仙《西王母》 [その他のファイル/1.61MB]

 笠岡市立竹喬美術館では、これまで小野竹喬を中心として、京都の近代日本画をテーマとした展覧会を数多く開催してきました。また、竹喬とゆかりのある近世の四条派にも焦点をあて、竹喬芸術の礎となった四条派の系譜に連なる画家たちについても検証してきました。
 竹喬は、自然に対する眼差しを常に持ち、その息吹きを看取して、自己の芸術へと昇華しました。しかし、竹喬芸術は、師である竹内栖鳳を経由した、近世から近代へ脈々と継承された四条派や、近世京都画壇の流れを汲んでおり、近代京都画壇を語るうえで、このことは等閑できません。
 江戸時代が終焉し、文明開化を迎え、西欧から文物や思想が一気に流入したことも相まって、明治時代の終わり頃には、新たな日本画の創造を目指すさまざまな動きが現われてきます。このように、過去から現在へ、そして未来へと継承されていく日本画史の潮流の中で、時代を隔てるのではなく、近世絵画も包含して多角的に見ることは、近代日本画を理解するうえで、一番の近道になるのではないでしょうか。
 数ある個人コレクションの中でも、春星館コレクションは、近世から近代へと連綿と続く日本画史を紐解くうえで、必要不可欠な作品を網羅しているコレクションといえます。美術史家として活躍中の春星館主人の洗練された視線を通じ、選りすぐられた作品群には、個々の画家の秀作といえる作品が揃っています。
 このたび笠岡市立竹喬美術館では、この春星館コレクションの中から、近世・近代の京都画壇を彩った画家たちの作品をご紹介します。近世の松村月渓(呉春)、岡本豊彦、横山清暉、近代の幸野楳嶺、山元春挙、西山翠嶂など、美術史家の視線を通して蒐集された作品88点を一堂に会することで、近代日本画の底に流れる美意識を発見していただければ幸いです。

開館時間

 9時30分~17時(入館は16時30分まで)

休館日

毎週月曜日

入館料

一般800円(650)
( )内は団体20名以上

※高校生以下は無料(学生証を提示してください。)
※笠岡市内在住の65歳以上の方は入館無料(年齢および住所のわかるものを提示してください。)
※笠岡市外在住の65歳以上の方は団体料金(年齢のわかるものを提示してください。)
※前売は一般個人のみ700円

※11月19日(日曜日)は竹喬生誕祭につき入館料は無料になります。

前売券販売所(笠岡市内)カブトガニ博物館・中央公民館・市民課・生涯学習課・笠岡市民会館/(笠岡市外)倉敷市立美術館・やかげ郷土美術館・井原市立田中美術館・華鴒大塚美術館

関連行事

●講演会

 「私の視点、近世絵画と近代絵画をつなぐもの ―春星館コレクション―」

 講師:木村重圭氏(美術史家)

 11月26日(日曜日)13時30分~15時

 会場:竹喬美術館視聴覚室

 ※聴講料は無料ですが、入館料が必要です。

 募集定員40名(要申込)

●講座

 「日本絵画史における近世・近代京都画壇の諸相」

 講師:柴田就平(当館学芸員)

 11月12日(日曜日)13時30分~15時

 会場:竹喬美術館視聴覚室

 ※聴講料は無料ですが、入館料が必要です。

 募集定員40名(要申込)

●竹喬茶会(竹喬生誕祭)

 11月19日(日曜日)10時00分~16時00分

 会場:竹喬美術館視聴覚室
 協力:笠岡市茶道連盟

 ※竹喬生誕祭につき入館料は無料ですが、茶会にはお茶席券400円(高校生無料)が必要です。

●ギャラリートーク

 12月3日(日曜日)、12月23日(土曜日・祝日)

 13時30分~14時30分

※詳細は美術館までお尋ねください(0865-63-3967)

<外部リンク>

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