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史跡 津雲貝塚

ページID:0002424 更新日:2015年11月9日更新 印刷ページ表示

史跡 津雲貝塚

津雲貝塚は、岡山県笠岡市西大島にある縄文時代の貝塚で、国の史跡に指定されています。大正時代にたびたび行なわれた発掘で、170体あまりの縄文人骨が出土したことで脚光をあびた学史上著名な遺跡です。埋葬方法、抜歯の風習、人骨がつけていた装身具など、縄文人の精神世界を理解する貴重な情報を提供しました。
出土した縄文土器、石器などの遺物は、笠岡市郷土館に展示しています。

貝輪を身につけた人骨
貝輪(貝の腕輪)を身につけた縄文人骨[柳生写真館撮影]

津雲貝塚発掘100周年記念シンポジウム「津雲貝塚の未来を語る」を開催しました

今年は、津雲貝塚で1915年(大正4)に初めて発掘が行なわれて100年目にあたります。これを記念して、11月28日(土曜日)に、笠岡市保健センターのギャラクシーホールを会場にして、シンポジウム「津雲貝塚の未来を語る」を開催しました。
当日は、多くの笠岡市民のみなさんをはじめ、市内外の歴史愛好家など、約150名の方々に参加いただきました。
 
シンポジウムは、オープニングアトラクションとして 大島の傘踊り保存会による「大島の傘踊り」(岡山県指定重要無形民俗文化財)の上演で始まりました。「大島の傘踊り」は、津雲貝塚のある笠岡市大島地区に江戸時代から伝わる盆踊りです。
大島の傘踊り
大島の傘踊り保存会のみなさんによる大島の傘踊り

続いて、各発表者による講演、報告などが行なわれました。


■報告 「津雲貝塚への招待」 安東康宏(笠岡市教育委員会生涯学習課) 
大正時代の発掘やその意義、そして2013年度から行なわれている周辺部での発掘調査の概要説明などがありました。最後に、未来の世代のために津雲貝塚を保存して、地域の中でどのように活用していくかを、市民のみなさんと考えていきたいと語りました。
報告(安東)


■記念講演 「貝塚の保存と活用」 水ノ江和同氏(文化庁文化財部記念物課) 
史跡、貝塚と遺跡の保護の歴史、そして全国の貝塚の整備事例について紹介しました。
記念講演


■事例報告 「里浜貝塚の取り組み」 菅原弘樹氏(奥松島縄文村歴史資料館)  
宮城県東松島市にある「奥松島縄文村歴史資料館」で行なわれている、里浜貝塚を活用した先進的な取り組みを紹介しました。
事例報告

■パネルディスカッション 「地域の中の貝塚」 
  司  会  大橋雅也氏(岡山県教育庁文化財課)  
  パネラー  田嶋正憲氏(岡山市教育委員会文化財課) 水ノ江和同氏 菅原弘樹氏 安東康宏
岡山市にある国史跡・彦崎貝塚での取り組みの紹介にはじまり、貝塚が市民にとってどのような存在であるのかを考察しました。最後に、今後津雲貝塚をどのようにしていくかという展望を語りました。
パネルディスカッション