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線引きの役割と問題点

ページID:0002041 更新日:2015年4月1日更新 印刷ページ表示

線引きの役割と問題点

線引きとは

『住みやすいまち』とは、どんなまちでしょうか?家と工場が隣り合っていては、快適とは言えません。自然や田園の中に虫食いのように家が建ってしまうのも好ましくありません。

都市計画では、こうした恐れの強い地域について、一定のルールを定めて建物の建築などを制限しています。その一つが『線引き』です。線引きを定めることで、市街化区域(優先的に市街化をはかる区域)と市街化調整区域(市街化を抑制する区域)に分けられ、特に市街化調整区域には厳しい建築制限(開発許可)が課せられます。

 

笠岡都市計画区域
笠岡都市計画区域

線引きの意義や役割をまとめると、次のようになります。

無秩序な市街地の拡大による環境悪化の防止

  • 無秩序に市街地が広がらないように、市街化を促進する区域(市街化区域)と市街化を抑制する区域(市街化調整区域)に明瞭に区分される。
  • 市街化区域において、用途地域の指定により現在の土地利用を踏まえつつ将来の土地利用計画との整合を図りながら、計画的なまちづくりが行われる。

計画的な公共施設整備による良好な市街地の形成

  • 市街化区域を中心に、道路、公園、下水道等の整備を計画的に行われることにより、適正な市街地形成が図られ、良好な環境の市街地が形成される。

都市近郊の優良な農地との健全な調和

  • 市街化調整区域においては、開発許可制度等により、開発行為に対して厳しい制限が加わり、無秩序な市街地の拡大が防止されるとともに、優良農地や山地部などの自然環境が保護される。

(線引きや都市計画についてもっと分かりやすく知りたい!国土交通省HP<外部リンク>

(開発許可制度について詳しく知りたい!岡山県建築指導課HP<外部リンク>

笠岡市の線引き

笠岡市は、昭和47年に区域区分を導入し、翌年に用途地域などの地域地区の設定を行い、以後計画的に市街地の形成を進めてきました。市街化区域は住宅団地などを順次編入し、これまでに3回の変更を行っています。

  • S40.3.12笠岡市が備後地区工業整備特別地域に指定(H13に廃止)
  • S43.11.28都市計画中央審議会答申
  • S44.7.22建設省告示第3271号により、区域区分の設定市町村に指定
  • S47.6.6区域区分の設定(岡山県告示第590号)
    [市街化区域1,010ha、市街化調整区域11,000ha計12,010ha]
  • S57.4.20区域区分の変更(岡山県告示第432号) (美の浜、茂平、鋼管町、港町、大井南等を編入)
    [市街化区域1,521ha、市街化調整区域10,960ha計12,481ha]
  • H5.10.5区域区分の変更(岡山県告示第621号)
    (みの越、田頭を編入)
    [市街化区域1,543ha、市街化調整区域10,938ha計12,481ha]
  • H16.5.14区域区分の変更(岡山県告示第330号)
    (茂平の一部を編入)
    [市街化区域1,550ha、市街化調整区域10,931ha計12,481ha]

本市では、線引きにより無秩序な市街地の拡大を防ぎ、効率的な都市基盤整備を推進することで、計画的な市街地形成に一定の成果があったと評価できます。

ただ、市街地が拡大する傾向が強い時代には線引きは非常に効果的ですが、今の時代、今の本市の状況ではどうでしょうか?他の方法は考えられないのでしょうか?

笠岡市の現状分析