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市長の部屋

ページID:0051194 更新日:2022年5月19日更新 印刷ページ表示

H30.05.23_市長写真(眼鏡・笑顔) 笠岡市民の皆様,笠岡市長の小林嘉文(こばやしよしふみ)です。 

 私が市長に就任して7年が経過し2期目の最終年度,8年目の年になりました。

 私は昨年の広報4月号で本市が「陸上競技の三段跳びで言うところのホップ・ステップ・ジャンプのステップに移行する段階になった」と申し上げました。これは本市の全基金残高が2度の大規模災害からの復興を乗り越え私の市長就任時より増加したことや,令和3年度の市税が就任後最高額に達したこと,また令和3年度までの4年間の行政改革で約42億円の成果を上げたことなどによるものです。ふるさと納税や遊休市有地の売却,企業誘致や地場産業育成による税収増などの「稼ぐ」という視点だけでなく,滞納整理による収納率向上や課税客体の見直し,委託業務の経費の見直しや効率的な行政運営による業務量にあった職員配置など,聖域なき見直しを行うとともに,メリハリの利いた財政運営を行うことで財源を捻出してきました。

 その財源を重点施策4本柱「教育三改革」「インフラ整備」「産業振興と観光」「子育て・福祉の充実」に投資し,生活環境を向上して税収増につなげ,この増やした収入を重点施策に再投資する「正のスパイラル」を実現しようとしています。

 「教育三改革」では,「就学前教育・保育の再編成」「学校規模適正化」「小中一貫教育」を進めています。就学前教育では,令和2年に青空認定こども園を,令和4年にひまわり認定こども園を開園し,保護者の就労の有無に関わらず受け入れを行うことで転園の必要をなくし,保護者の負担を軽減しています。

 学校規模適正化では,子どもたちが一定の児童生徒数の中でお互いの個性を尊重し,励み合いながら,健全な競争によって,しっかりと日々認知能力と非認知能力の両方を育てていく教育を進めており,今年4月から今井小学校と笠岡小学校が統合し,新学期がスタートします。

小中一貫教育では,「学びの連続性,系統性」「育ちの連続性」「教育環境の連続性」の3つの視点に立った義務教育9年間を見通した教育を進めており,これまでの試行期を終え,今年度から市内一斉に本格実施します。令和8年度には金浦中学校ブロックでの施設一体型小中一貫教育校の開校を予定しています。

 「インフラ整備」では,国道2号笠岡バイパスが令和7年度開通予定であり,篠坂PAスマートインターチェンジ整備事業や,笠岡駅の橋上化や南口の整備等,駅周辺を再開発する計画も進めています。島しょ部に住む方々を守る救急艇も完成し,今年7月就航予定です。市民病院の建替えは,令和8年度完成に向け,今年度,「笠岡市新病院基本計画」をまとめ,基本設計に着手することとしています。

 「産業振興と観光」では,企業誘致に一丁目一番地の施策として取り組み,令和3年度までの6年間で市内で累計19社の企業が操業して500人以上の雇用を生み出し,さらにその効果は既存の企業の設備投資にも波及して,投資額の総額は750億円を超えています。観光では,令和元年に「石の島」として笠岡諸島が日本遺産に認定され,昨年11月には「白石踊」が全国41の風流踊の一つとしてユネスコ無形文化遺産に認定されました。これらの文化遺産を核に笠岡の魅力を発信し,多くの観光客に訪れていただけるよう,関係機関と密に連携しながら取り組んでいます。

 「子育て・福祉の充実」では,高齢者の外出支援として,平成29年度に高齢者タクシー料金助成事業を開始し,また高齢者の生活支援として,令和4年度に生活支援訪問サービスも開始しました。子育て支援としては,平成30年度に子育て家庭の相談に応じる子育て世代包括支援センター「ほっと★はぐ」を開設し,平成31年度に子育て支援アプリ「kasaokaすくすくログ」を,昨年11月には子育てに関する質問について24時間いつでも利用可能な「AIチャットボット」の運用をスタートするなど,妊娠期から子育て期にかけて切れ目のない支援を行い,子育て家庭を応援しています。

 これらの取組により,平成28年度に過去最低のマイナス422人だった本市の社会動態は,令和3年度にはマイナス274人まで減少幅が下がり,改善傾向が顕著に見られるようになっています。

 令和5年度がスタートします。笠岡市は,市民に一番近い基礎自治体として,今年も「市民第一」「現場第一」で全力で各施策に取り組み,皆様とともに着実に歩みを進めてまいります。

                                  笠岡市長 小 林 嘉 文