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からだの内側のしくみ

印刷用ページを表示する更新日:2011年3月1日更新 <外部リンク>

からだの内側のしくみ

(1)食べ物の通るくだ(消化管しょうかかん)

カブトガニの食べ物は口から入ると、頭の方に向かう食道(しょくどう)から、胃(い)の方へと送られます。この胃は背中側にまわり、長い心ぞうの下側にそっています。食べ物は胃を通って、まっすぐにのびた腸(ちょう)のくだをへて、しっぼのつけ根のこう門から、ふんとして捨(す)てられます。(35・36図)

食べ物の通るくだとカフトガニの心ぞうの標本
▲35図 食べ物の通るくだ ▲36図 カフトガニの心ぞう

(2)からだの内部の器管

カブトガニの甲らの内側には、べったりと肝(かん)ぞう(中腸腺ちゅうちょうせん)が広がり、生命力の強さを感じます。また、メスの前体(頭胸部)のふちには、一万数千個の白っぽい小さな卵が、びっしりとつまっています。この卵は、産卵(さんらん)のとき、ゆ卵管(らんかん)を通って外に出るようになっています。(37・38図)

 カブトガニの肝ぞうの標本
▲37図 殻を取ったカブトガニの内部

メス1ぴき分のカブトガニの卵の標本
▲38図 メス1ぴきのカブトガニの卵

(3)カブトガニの血液

カブトガニの血液は、背中の中心をたてに通る細長い心ぞうのくだの中に、いっぱいつまっており、そのくだから、からだの中をめぐっています。1ぴきの親の体内には、約400cm3 以上の血液があります。体内では、白っぽい色をしていますが、体外に出て空気にふれるとすぐ、青色の血液に変わりまどうす。これは、血液中に銅(へモシアニン)をふくんでいるからです。この血液の中には、後に説明しますが、人の命を助ける血球があります。(39 図)

親一ぴき分の血液の標本
▲39図 親一ぴき分の血液