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からだの外側のしくみ

印刷用ページを表示する更新日:2011年3月1日更新 <外部リンク>

からだの外側のしくみ

(1)からだの背中側

カブトガニは、ヘルメットのように、固いキチン質の甲らに包(つつ)まれており、からだは、前体(頭胸部)・後体(腹部)・尾剣の3つに分かれています。前体(頭胸部)の背中側には、2個のかわいい複眼(ふくがん)と、点のように小さな2個の単眼(たんがん)とがあります。(29図)

 カブトガニの背中側(メス)の写真
▲29図 カブトガニの背中側(メス)

(2)からだの腹側

前体(頭胸部)には、大小6対(つい)の足があり、その根元(ねもと)が、とげの多いあごになっています。

このあごにかこまれて口があります 後体(腹部)の部厚(ぶあつ)いえらぶたをめくると、卵(たまご)ゃ精液(せいえき)の出口(生殖孔せいしょくこう)が見られます。

えらぶたに続いて、5対(つい)のえら足(鰓脚さいきゃく)があります。 1枚ずつ数えると千枚以上もあります。そして尾剣のつけ根にこう門が開いています。(30・31図、表4・32・33図)

カブトガニの腹側(メス)の写真
▲30図カブトガニの腹側(メス)

卵の出口(生殖孔)の写真
▲31図卵の出口(生殖孔)

カブトガ二の足の図
▲表4 カブトガ二の足

オス(右)メス(左)の背中側と腹側の図
▲32図 オス(右)メス(左)(背中側) ▲33図 オス(右)メス(左)(腹側)

(3)オスとメスのちがい

日本のカブトガニは、産まれて14年くらいまでは、だっぴするごとに大きくなり、20回近くのだっぴをして成体(親)になります。最後のだっぴで初めてオスとメスとの外形的ちがい(第2次性徴)が現われます。

オスは、前体(頭胸部)の前のふちがあがり、その前のふちに2つのくぼみができます。一方、第2、第3番目の足の先が、太いかぎつめに変わります。 

メスの方は、尾剣に近い3対の長かったとげが、短かくはえ変わります。この最後のだっぴが終ると、オスが、メスの背中にぴったりとだきつく(抱合という)のに便利なしくみができあがります。(34図)

 オスとメスの抱合(腹側)(前メス、後ろオス)の写真
▲34図 オスとメスの抱合(腹側)(前メス、後ろオス)