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尾剣の短~~いメス

印刷用ページを表示する更新日:2020年7月24日更新 <外部リンク>

尾剣の短~~いメス

サムネイル

ご覧のとおり尾剣(びけん:しっぽ)が短いメスのカブトガニが捕獲されました。

↓上から見ると↓
尾剣の短いメス

普通,カブトガニは体と尾剣の比率が1:1になります。

↓普通のメス↓
メス

写真を載せて思いました。

「普通のメス」と書きましたが,このカブトガニは美人,いや美カブですね。

体全体のバランスも良いですし,尾剣の太さも良い!

縁棘(えんぎょく:体の後方に見えるトゲトゲ)のバランスもGood!

話がそれました。

すみません。

今回捕獲された尾剣の短いメスは,メスになるずいぶん前に尾剣が何らか拍子に折れて,脱皮を繰り返して徐々に再生して今の状態になったようです。

尾剣アップ

上下のふちがいびつにクネクネしているので,尾剣が折れてから複数回脱皮したことが想像できます。

しかし,これだけ尾剣が短いと,ひっくり返ってしまった時に起き上がることが難しくなります。

ひっくり返った場合,尾剣を使ってブリッジするように跳ね起きて,おなかの鰓書(えらしょ)でパタパタと泳ぐように起き上がります。

それでも,こうして成体(せいたい:おとな)になっているので,自然界の試練を乗り越えてきた立派なメスです。

そして,つがいになった跡も残っているので,しっかりと子孫も残しているようです。

(つがいになった跡はこちらで紹介しています。女(メス)もつらいよ

短い尾剣

短い尾剣がかわいいこのカブトガニは,現在博物館に入ってすぐのエントランの水槽にいます。

ご来館の際は一度見てみてくださいね。

カブニくん