プカプカ浮かぶカブトガニ
プカプカ浮かぶカブトガニ
先に言っておきますが、プカプカ浮かぶといっても死んでいるカブトガニではありません。
泳いでいるわけでもありません。
では、浮かぶカブトガニとは??
カブトガニの飼育池
カブトガニ博物館では、カブトガニに産卵をさせてふ化した赤ちゃんカブトガニを放流のために飼育しています。
↓その産卵させるための池がこちら↓
上の写真の池を「産卵池」と呼んでいます。
ちなみに、この産卵池で産まれた平成29年のカブトガニはこちらから。
そして、その産卵池の隣には「飼育池」があります。
↓飼育池↓
どちらの池も海とつながっており、潮の満ち引きがあります。
潮が引くと、飼育池は完全に干潟になるので、カニなどのたくさんの生き物でにぎわっています。
(夏場限定)
ただし、カブトガニは普段は泥に潜っているため、大変見つけにくいです。
ですから、お客さんがよく
「カニさんがおるねぇ~。」
「カブトガニおらんじゃんっ!」
などと会話されています。
いや!カブトガニいますからっ!(だって、そこは飼育池です!)
↓その証拠がこちら↓
水面に何やらプカプカと浮かんでいました。
これは、カブトガニの脱皮殻です。
そう!
プカプカ浮かぶカブトガニとは、脱皮殻のことでした!
脱皮殻があるということは、そこにカブトガニがいて、成長しているという証拠です。
脱皮殻を拾ったら...
このように、脱皮殻は水面に浮かんでいることがありますので、自然界だとそのまま海辺に打ち上げられます。
ですから、笠岡の海岸を歩いているとカブトガニの脱皮殻を拾えることがあります。
もし拾ったら、次の手順で標本にしましょう!
1.ブラシで表面の泥を落とす。
水道水を流しかけながらブラシでこすると楽に作業できます。
2.水道水に1日浸ける。
3.形を整えて数日乾燥させる。
とってもイージーです。
機会があれば、すてきな脱皮殻標本を作ってみてください。