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移住者の声 No.7

印刷用ページを表示する更新日:2020年12月18日更新 <外部リンク>

吉井 武さん・恵栄さんご夫婦

吉井さん夫婦

愛知県→香川県→笠岡市大島中 2018年移住

「家から海が見えるところに住みたい!」と、愛知県から香川県に移住後、2度目の移住で笠岡へ。賃貸物件に入居し2年、新たな物件を購入し、田舎暮らしを楽しんでいます。

きっかけ

 子どもたちが独立し夫婦二人になったことをきっかけに、「家から海が見えるところに住みたい!」と移住を決意。愛知県犬山市は山と川の自然に恵まれたいいところでしたが、海へは遠かったんです。最初に移住した香川県三豊市では莊内半島の家に住んでいましたが、温暖で人も温かいし少し歩けば朝日も夕日も見られる絶景ポイントがあったものの、自宅は海が見えない場所でした。瀬戸内海の海の穏やかさが好きで、三豊に移住する前にもチェックしていた岡山県や広島県の空き家バンクをあらためて探し始めました。

移住先の選定について

 狙いを絞っていた岡山県と広島県の、海沿いに位置している自治体の空き家バンクをじっくり調べました。どの空き家バンクも,海の見える物件はなかなか見つかりませんでしたが、物件によっては地名や字まで掲載されているため、Googleマップなどで検索すれば、ある程度の様子をつかむことができました。あとは空き家バンクの担当者へ電話をして、できる限りの情報を教えていただきました。

 笠岡市の空き家バンクでも海の近くの賃貸物件を見つけ、さっそく内見の予約を入れました。場所は笠岡市大島中で大島美の浜漁協の近く、少し坂道を登ったところにありました。築55年の家でいくらか修理が必要でしたが、増築部分は新しく、何より海がばっちり見えたんです。海のそばの賃貸物件は数が少なく、この物件なら自分たちで修理もできると考え、その場で即決。契約手続を進めることにしました。

 畳は業者の人から不要になったものをもらったり、玄関や縁側はご主人がDIYで塗装、キッチンは奥さんがDIYでリニューアル。コンロを火力の調整しやすいガスに変更したり、カウンターの扉を外し壁紙を白く塗装したり、海が見えるようにガラスを磨りガラスから透明に取り替えたり、お気に入りのキッチンができました。

 物件に駐車場は付いていませんでしたが、少し離れた場所に月600円で借りることができましたし、無償で畑も借りることができました。空き家バンクの物件だけで全ては揃いませんでしたが、ご近所の方とお話ししてみればいろいろ協力してもらえて、理想の田舎暮らしが実現できました。

移住してからの生活について

 大島地区は自動車がないと不便なところですが、自動車さえあれば買い物や病院なども不便はなく、快適に暮らせます。近所への移動は自転車で、大島地区の海岸線はサイクリングロードとして人気スポットになっており、天気がいい日は潮風を感じながらサイクリングを楽しんでいます。家から徒歩5分で行ける大島美の浜漁協では、毎日セリも行われており、いつでも新鮮な魚介類や加工品を買うことができます。移住した頃は近所の人から野菜をもらっていましたが、野菜の育て方を教えてもらい、最近では自分で育てた野菜を近所の人にお返しできるようになりました。また、地域の公民館で開催される手芸講座やグランドゴルフなどにも参加し、笠岡暮らしを楽しんでいます。

さらに賃貸から購入へ

 大島での生活を楽しんでいましたが、実はさらに移住する計画がありました。まずは海の見えるところで生活したあと、富士山が見えるところへ移住することが長年の夢でした。大島で暮らしながら、富士山が見える静岡県や山梨県の物件を探していましたが、首都圏からのニーズも高いため、家賃が高くとても手が出せる感じではありませんでした。また、大島での生活にも満足していましたし、ご近所さんもいい人ばかりで、ここから離れる寂しさもありました。

 そこで、笠岡市空き家バンクのホームページを見ていたところ、同じ地区内のもう少し高台に売買物件を見つけました。内見してすぐに気に入りましたが、賃貸物件とちがい売買は自分の所有になるため、将来子どもたちに迷惑をかけないよう相談しながら、購入を決めました。賃貸物件のときも、売買物件も所有者はとてもいい人で、こちらの要望も伝えながら契約することができました。

 笠岡は気候と同じように穏やかで温かい人が多いです。念願の景色は満点ですし、海を行く船の音がかすかに聞こえるくらい、日中も静か。素晴らしい家にめぐり合ったと感じています。

目の前の景色