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国展創立前夜-大正前期の京都の日本画-

国展創立前夜 -大正前期の京都の日本画-

 平成29(2017)年6月16日(金曜日)~7月23日(日曜日)

村上華岳《阿弥陀》大正5(1916)年 京都市美術館蔵

村上華岳《阿弥陀》大正5(1916)年 京都市美術館蔵 [その他のファイル/1.15MB]

 このたび笠岡市立竹喬美術館では、平成30年(2018)の国画創作協会創立100周年を迎えるにあたり、設立にいたる経緯を考察するために、その前夜のうごめきを探る特別展を開催します。

 明治42年(1909)、京都市立絵画専門学校(絵専)開設のとき、小野竹喬、土田麦僊、榊原紫峰、村上華岳、野長瀬晩花、入江波光の6人が入学します。彼らはこの9年後の大正7年(1918)に、国画創作協会を創立するメンバーとなります(波光は第1回国展後に会員となる)。竹内栖鳳塾の竹喬と麦僊、谷口香嶠塾の晩花ら塾派の3人と、京都市立美術工芸学校に学んだ紫峰、華岳、波光ら学校派の3人は、それぞれが日本画の新時代を切り拓こうとする清新な作品によって、相互に魂が触れ合う仲間となり、京都知恩院の周辺に集うようになります。知恩院派、東山連と称される新鋭の集まりとして次第に注目され始めます。麦僊を中心として、大正2年(1913)頃から新しい絵画運動を興そうとするムードが高まり、当時設立した二科会や再興美術院への参画も検討されます。その経緯の中で、大正6年(1917)の第11回文展において、前年に特選を得ていた竹喬と華岳の力作が落選したことを契機に、非文展を掲げる国画創作協会を創立することを、大正7年(1918)1月に宣言します。京都の近代日本画にとって、最も輝かしい時代が到来することとなります。

 今回の展覧会は、明治43年(1910)頃から自然発生した、桃花会など先鋭的な同人展の活動や、晩花の個展など、頻繁に展開した個性的な創作活動の成果を、一つの時代性として提起する内容です。国展創立の蠢動といえる魅力的な作品をご紹介します。

開館時間

 9時30分~17時(入館は16時30分まで)

休館日

毎週月曜日(ただし、7月17日は開館し、7月18日は閉館します。)

入館料

一般800円(650)
( )内は団体20名以上

※高校生以下は無料(学生証を提示してください。)
※笠岡市内在住の65歳以上の方は入館無料(年齢および住所のわかるものを提示してください。)
※笠岡市外在住の65歳以上の方は団体料金(年齢のわかるものを提示してください。)
※前売は一般個人のみ700円

前売券販売所(笠岡市内)カブトガニ博物館・中央公民館・市民課・生涯学習課・笠岡市民会館/(笠岡市外)倉敷市立美術館・やかげ郷土美術館・井原市立田中美術館・華鴒大塚美術館

関連行事

●講演会

 「京都の日本画は大正初期にいかに変貌したか」

 講師:原田平作氏(美術史家)

 7月2日(日曜日)13時30分~15時

 会場:竹喬美術館視聴覚室

 ※聴講料は無料ですが、入館料が必要です。

 募集定員40名(要申込)

●講座

 「国展創立を導いた大正初期の京都画壇の諸相」

 講師:上薗四郎(当館館長)

 6月18日(日曜日)13時30分~15時

 会場:竹喬美術館視聴覚室

 ※聴講料は無料ですが、入館料が必要です。

 募集定員40名(要申込)

●実技講座

 (1)「具墨を用いた細密描写の再現」

 講師:長原勲氏(洋画家)

 6月25日(日曜日)13時30分~15時30分

 会場:竹喬美術館視聴覚室

 ※入館料は無料です。

 募集定員16名(要申込)

 (2)「竹喬《島二作》に見るセザンヌと南画的表現の追体験」

 講師:森山知己氏(日本画家)

 7月16日(日曜日)13時30分~15時30分

 会場:竹喬美術館視聴覚室

 ※入館料は無料です。

 募集定員16名(要申込)

●ギャラリートーク

 6月24日(土曜日)、7月15日(土曜日)

 13時30分~14時30分

※詳細は美術館までお尋ねください(0865-63-3967)

<外部リンク>

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